FXレポート

IMFは2015年の米成長率見通しを下方修正!ドル売り強まる!

昨日のドル円は、120.117円で取引を開始し、東京市場において120.171円の日通し高値を付けた後は日経平均株価が安く始まったことで売りが先行したほか、対シンガポールドルで米ドル売りが進んだ影響から120円を割り込む展開となりました。その後ユーロ円が下げ幅を広げるとドル円にも売りが出て、一時119.67円近辺まで下げ足を速めました。欧米市場では、時間外のNYダウ先物やナイトセッションの日経平均先物が下げに転じたことを受け、リスク回避目的の売りが出ました。浜田宏一内閣官房参与(エール大学名誉教授)が「1ドル=120円程度は許容範囲」「1ドル=125-130円は購買力平価と乖離」などの見解を示すと120.11円近辺まで反発する場面も見られましたが、その後は米長期金利の低下などを受け売りが再び優勢となりました。3月米小売売上高が市場予想を下回ったほか、国際通貨基金(IMF)が最新の世界経済見通しで2015年の米成長率見通しを下方修正したことも売りを加速させ119.075円まで下落し日通しの安値を更新しました。もっとも、売り一巡後は米長期金利の低下が一服し、NYダウ平均が底堅く推移したことをながめ、119.40円付近まで切り返しました。前日比では0.704円安い119.405円で取引を終えました。

≪2015年04月14日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円  :「ブル」 売り38% 買い62%
英ポンド・円 :「ブル」 売り21%  買い79%
豪ドル・円  :「ブル」 売り11%  買い89%
NZドル・円  :「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り68% 買い32%

【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 2月
15:15 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 4月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 3月
22:15 USD 設備稼働率 3月
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利
23:00 USD NAHB住宅市場指数 4月
03:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
05:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 2月

- 今日のトレードポイント -
東京市場では、ゴトウ日(5,10日)要因によりドル買い需要が高まり、一時的にドル高になることが予想されます。中国の第1四半期GDPの発表が予定されているため結果が悪ければ円買いドル売りの流れから118円台に突入することを視野に入れておきたいです。ただ追加緩和を打ち出すこととなれば、一時的な下げで終わる可能性があるため、内容に注視したいです。欧米市場では、ECB理事会が開催されるため要人発言に注意が必要となります。3月米鉱工業生産や3月米設備稼働率は強弱まちまちの結果が予想されていること、そして昨日発表されたIMFの世界経済見通しで米国の2015年、2016年の成長率が引き下げられたことを考慮すると上値の重い展開になることが予想されます。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    118.70-120.50
ユーロ・円 125.00-129.00
ポンド・円 173.00-179.00

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