FXレポート

英国民投票の結果を受けてドル円は2013年11月以来の安値!

昨日のドル円は106.434円で取引を開始した後、英ユー・ガブ社が実施した国民投票を済ませた人を対象とした世論調査で「残留支持52%、離脱支持48%」と伝わると、日通し高値の106.81円近辺まで上昇しました。東京市場の開始直後には、サンダーランドで離脱支持が残留支持を上回ったと伝わると急速に円高が進み102.86円近辺まで下落しました。また東京株式市場の前引け後には、日経平均先物が1000円以上の急落となったことをながめ、2013年11月以来の安値となる98.47円近辺まで下げ幅を広げましたが、浅川雅嗣財務官が「為替相場、荒い値動き」「大臣と相談して必要な対応を取る」と発言すると介入警戒感が強まり、102円台まで持ち直しました。しかし開票が終盤に入りEU離脱派の勝利が確実となると日経平均株価が14,000円台に突入し、再度ドル円は100円割れを試すなど終始大荒れの展開となりました。欧州市場に入ると、東京タイムでのショック相場にいったん調整が入ったほか、カーニー英中銀(BOE)総裁が「追加的な措置を取ることをためらわない」「2500億ポンドを追加供給する用意がある」などの見解を示したことからショートカバー優勢となり103円台まで持ち直す場面がありました。NY市場では、荒れ相場が落ち着いたことで102.00-102.50円近辺での値動きとなり、前日比では3.728円安い102.308円で取引を終えました。

≪2016年06月24日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り23% 買い77%
ユーロ・円  :「ブル」    売り47% 買い53%
英ポンド・円 :「ブル」      売り39%  買い61%
豪ドル・円  :「ブル」      売り15%  買い85%
NZドル・円   :「ブル」      売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り74% 買い26%

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 貿易収支 5月
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 5月
02:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
02:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
02:30 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言

- 今日のトレードポイント -
英国民投票の結果が「EU離脱」となったことから、昨日は全市場で大荒れの1日となりました。安全通貨である円は大きく買われ、ドル円においては2013年11月以来の安値を記録しました。今週は、この結果を受けて各中央銀行で対応に追われる形となり、本日のNYタイムには同じ時間帯に各中央銀行の要人の発言を控え、内容を材料に値動きを模索する流れになりそうです。また円相場は大きく円高が進んでいることから、日銀の介入を期待し円売り傾向になることを想定し基本的にはドル買いスタンスで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円           101.00-103.00
ユーロ・円       112.00-115.00
ポンド・円        138.00-143.00       

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