2011年4月以来の84円台を示現!!米長期金利に注目!!
昨日のドル円は序盤、ゴトー日(5日、10日)仲値に向けてドル買いが強まり84.176円まで上昇しました。しかし欧州市場に入ると、本邦輸出勢の売りが観測され83.40円付近まで反落しました。NY市場では、米長期金利の低下を受けて日米金利差縮小を意識したドル売りが優勢となり83.196円まで軟化したものの、引けにかけてショートカバーが散発的に入り83.549円(前日比:-0.181)まで持ち直し取引を終えました。
ユーロ円は序盤、目立った取引材料が乏しかったことからフロー中心の取引に終始していたが、日経平均の上昇に伴い109.633円まで強含みました。欧州市場では、スイス国立銀行が本年度の成長率予想を引き上げたことを背景にユーロスイスフランでのユーロ売りが強まると、ユーロ円にも波及し109.10円付近まで軟化しました。その後のNY市場では、ドル円の下落にともなう形で売りが進み108.590円まで値を崩したものの、国際通貨基金(IMF)がギリシャ向けに280億ユーロの融資を承認したことを手掛かりに買い戻しが入ると109円台まで回復し109.289円(前日比:+0.206)で取引を終えました。
≪2012年3月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り25% 買い75%
ユーロ・円 :「ベア」売り61% 買い39%
ユーロ・ドル :「ベア」売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ベア」売り52% 買い48%
豪ドル・円 :「ブル」売り44% 買い56%
NZドル・円 :「ベア」売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 1月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 1月
19:00 EUR 貿易収支 1月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 1月
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 1月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 2月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 2月
22:15 USD 設備稼働率 2月
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 3月
- 今日のトレードポイント -
前日の米経済指標では、新規失業保険申請件数やNY連銀製造業景況指数がともに強い内容だったことを受けて、投資家のリスク志向が改善されています。ただ、ドルは米長期金利の利回りが低下したタイミングで売りが出されていることから、引き続き米長期金利の動きには注意しておきたい。また、本日は消費者物価指数やミシガン大学消費者態度指数など注目度の高い指標が控えているほか、週末要因のポジション調整の動きも想定されるため、警戒感を高めておきたいでしょう。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 82.50-85.00 ユーロ・円 108.00-111.00 ポンド・円 130.00-133.00