【今週の米雇用統計は1日早めの発表に】
【ドル】
ドル円は終値ベースでサポートされていた200日移動平均線をブレイクし、101.316円まで下落しました。今週は4日が米国の独立記念日にあたるため、1日早く3日に雇用統計の発表があります。今回の雇用統計では米連邦準備理事会(FRB)が労働環境の一定の改善を認めているほか、直近の米指標が概ね良好であることから、市場予想から大きく崩れない見通しではありますが、短期的には結果に左右される展開になりそうです。また、雇用統計の発表後の日本時間23時00分に重要指標であるISM非製造業景況指数が発表されるため、雇用統計の数字に一喜一憂せずに冷静な対応が求められそうです。
テクニカル面では200日移動平均線を下抜け、日足のボリンジャーバンドでσ-2に差し掛かっており、今週は下値を試す展開となりそうです。下値目標は年初来安値の100.752円とし、さらに下抜けた場合は心理的な節目となる100円としたいです。一方、上値は6月高値からのレジスタンスラインの102円前半となります。
ダウンサイドになりますが、年初から半年が経過してようやくマーケットが動き出したように感じます。ドル円は依然として異例の低ボラティリティが続いていますが、年後半に向けて日米の経済政策の違いなどによってボラティリティが大きく出ることを期待したいです。もっとも、ディーラー目線ではボラティリティが出ることによって、マーケットに振り回されないよう慎重な姿勢でトレードに臨むことが求められます。