17日のイエレン発言を控え様子見ムードが強まるのか!
昨日のドル円は、113.912円で取引を開始した後、東京市場午前において一時113.91円近辺まで値を上げましたが、買いが一巡すると上値は重くなり113.64円近辺まで売りに押されました。その後日経平均株価が350円超高まで上昇すると、ドル円は114.00円近辺まで反発し日通し高値をつけました。その一方で、市場では「114円台で本邦実需勢からの売りが観測されている」との指摘もあり再び伸び悩む展開となりました。午後の日経平均株価が上値の重い値動きとなると、ドル円は113.70円台まで弱含みました。欧米市場では、ユーロ円などクロス円の下落につれたドル売りに押され、一時113.50円近辺まで下落をし日通し安値をつけました。もっとも、原油先物相場が大幅に下落したことで対資源国通貨を中心にドル買いが強まると、これにつれる形で下値を切り上げ113.80円付近まで持ち直しました。その後は米長期金利の低下に伴って113.50円台まで下げましたが、下値は限られるなど方向感に欠ける展開となりました。取引終盤以降は欧州通貨や資源国通貨に対してドル買いが進んだ影響から下げ幅を縮小し、前日比では0.025円安い113.774円で取引を終えました。
≪2016年03月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ベア」 売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
豪ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
NZドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り77% 買い23%
【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 1月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 1月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 2月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 2月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 3月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 3月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 1月
05:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 1月
- 今日のトレードポイント -
東京市場では5-10日(ゴトー日)要因から仲値に向けて一定の円売りニーズが出る可能性はありますが、日銀金融政策決定会合の結果を控え影響は限定されると思われます。ただ、日銀金融政策決定会合の内容においてサプライズがないと予想されているため発表前後の値動きも限定的になると思われます。NY市場では17日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を控え様子見ムードの展開が予想されるため、本日のドル円は114円を挟んだ値動きが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.40-114.30
ユーロ・円 125.50-128.00
ポンド・円 160.00-165.50