12月米雇用統計は強い結果となったものの上値重し!
先週金曜日のドル円は、東京市場では3連休前の実質5・10日(ゴトー日)とあって仲値決済に向けた買いが優勢となりじわりとドル高となりました。その後、中国人民銀行が発表した人民元取引の基準値が前日終値よりも人民元高水準だったことで、中国からの資金流出懸念が後退し一気に118.40円近辺までドル買いが加速しました。また日経平均株価も一時170円超上昇し円売り・ドル買いの支援材料となりました。午後では、日経平均株価が上昇幅を縮小したことで、上値が重く118.30円近辺で推移しました。欧州市場では、12月米雇用統計を前に積極的な売買は手控えられ、小幅なレンジでもみ合いとなりました。NY市場では、注目された12月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る好結果となったことを受けて一時118.80円近辺まで上昇しました。ただ、上値の重たさを確認すると徐々に値を切り下げ、118円を割れて下げ足を速めました。引けにかけては、ナイト・セッションの日経平均先物がプラス圏からマイナスに転じたほか、米長期金利やNYダウが下げたことでドル売りが強まり、前日比では0.228円安い117.410円で取引を終えました。
≪2016年01月08日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
ユーロ・円 :「ブル」 売り43% 買い57%
英ポンド・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
豪ドル・円 :「ブル」 売り08% 買い92%
NZドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り66% 買い34%
【今日の主な経済指標】
22:15 CAD 住宅着工件数 12月
00:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 12月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、先週金曜日に発表された12月米雇用統計が予想より強い結果となったものの、株安・原油安・金利低下の流れに歯止めがかからず、依然としてリスク回避の動きが強まっています。また中国の株式市場の混乱を受けて、世界的に株安連鎖となっていることから株価の動向にも警戒が必要です。また中東情勢の緊張感の高まりなどで地政学的リスクも懸念されており、引き続き下値に注意しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 116.50-119.00
ユーロ・円 127.00-129.00
ポンド・円 169.00-172.00