黒田日銀総裁の発言を契機に122円台まで急落!
昨日のドル円は、124.284円で取引を開始し東京市場午前において売り買いの材料を欠くなか124円台前半から半ばでのもみ合いとなり日通し高値となる124.618円を付けました。午後に入り、黒田日銀総裁が衆院財務金融委員会で「実質実効為替レートがさらに円安に振れるとは普通に考えればありそうにない」と発言すると、一気に円買いドル売りが広がりストップロスを巻き込み122.50円近辺まで急落しました。欧米市場では、東京市場の流れを引き継ぎ日通し安値となる122.463円まで下落しました。甘利明経済再生担当相が「黒田日銀総裁の発言は趣旨が若干曲解されて伝わったようだ」との見解を示すと買い戻しが入り、一時123.34円近辺まで反発する場面も見られました。その後は材料に乏しく122円台後半でのもみ合いとなり、前日比では1.661円安い122.643円で取引を終えました。
≪2015年06月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ベア」 売り57% 買い41%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」 売り 9% 買い91%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利グラフのマーク
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 5月
08:50 JPY 四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI) 4-6月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 失業率 5月
14:30 FRF 非農業部門雇用者・改定値[前期比] 1-3月期
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月
21:30 CAD 四半期設備稼働率 1-3月期
21:30 USD 小売売上高[前月比] 5月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 5月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 5月
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 5月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
先月末から円安のスピードが速かったこともあり、昨日は黒田日銀総裁の発言を契機に一気に122円台へ突入しました。来週のFOMCを控え積極的にドルを買い難い状況下にあり123円を挟んだ不安定な値動きが予想されます。ただ、米経済指標の結果次第では123円台後半での値動きもあり得ると思います。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 122.30-123.70
ユーロ・円 138.00-141.00
ポンド・円 188.00-193.00