FXレポート

ドル円は121円台に突入!今後さらに一段高となるか!

 先週金曜日のドル円は、119.783円で取引を開始した後、東京市場午前では、いったん119.70円台まで軟化する場面もありましたが、下値では押し目買いなどが入り、底堅さは保っていました。午後に入ると日経平均株価と歩調を合わせるようにじり高となり、120円台を回復しました。欧米市場では、ナイトセッションの日経平均先物が上昇したことを手掛かりに投資家のリスク許容度拡大を意識したドル買いが強まり、21時前に一時120.68円近辺まで値を上げました。11月米雇用統計の発表直前に思惑的なドル売りが強まり120.09円付近まで下落したものの、非農業部門雇用者数が前月比32万1000人増と市場予想平均の前月比23万人増を大幅に上回ったことが伝わると、米長期金利の急上昇とともにドル買いが活発となりました。24時30分前に一時121.68円近辺と2007年7月20日以来の高値まで大幅に値を上げました。一巡後は急ピッチで買いが進んだ反動から121.28円近辺まで利食い売りに押されましたが、NYダウ平均やナイトセッションの日経平均先物が堅調に推移するなか下値は限定的となりました。前日比では1.661円高い121.397円で取引を終えました。

≪2014年12月5日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り42% 買い58%
ユーロ・円  :「ベア」 売り77% 買い23%
英ポンド・円 :「ベア」 売り53%  買い47%
豪ドル・円  :「ブル」 売り25%  買い75%
NZドル・円  :「ブル」 売り44% 買い56%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り29% 買い71%

【今日の主な経済指標】

08:50 JPY 国際収支・貿易収支 10月
08:50 JPY 重要度高 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 7-9月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[年率換算] 7-9月期
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 11月
16:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 10月
17:00 ZAR 重要度中 四半期経常収支 7-9月期
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 11月
17:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 10月
22:15 CAD 住宅着工件数 11月
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 10月
00:00 USD 重要度中 米労働市場情勢指数(LMCI) 11月

- 今日のトレードポイント -

フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長がインフレの緩やかな上昇見通しを維持し、米連邦公開市場委員会(FOMC)で、低金利維持に関する「相当な期間」の文言を削除する時期が近づいていると発言していることから、FRBが金融政策の正常化に向け、これまで以上に真剣に考えていることが伺えたのではないでしょうか。FRBが利上げに動けば、低金利政策を維持している日本や欧州との金融政策の方向性の違いから、金利差によりドル建てで資産を保有することの優位性が増すため、今後もドル買いの地合いは継続すると思われます。また、地区連銀報告書(ベージュブック)では米景気に対する強気の見方が示され、一部の地区で賃金が若干ながら上昇しているとも述べられています。さらに、NYダウ平均も原油安や円安などを受け過去最高値を更新する期待が持てるため、ドル買いの地合いは継続しそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    121.00-122.30
ユーロ・円 148.00-151.00
ポンド・円 187.00-192.50

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