FXレポート

ギリシャ不安に警戒しつつドル円は120円台維持!

昨日のドル円は、東京市場の午前中に本邦輸入勢の買いが観測され、一時120.60円近辺まで値を上げたものの、日経平均株価が上げ幅を縮小すると120.40円台まで失速し伸び悩みとなりました。午後になると、厚生労働省が「シエラレオネから帰国した30代の男性がエボラ感染の疑いがある」と発表したことを嫌気して、日経平均株価が一時300円近く下落しました。株価の下落につられリスク回避の売りが進み、ドル円は120.172円と安値をつけました。欧州市場では、厚生労働省が「東京の30代男性からエボラウイルスは検出されなかった」と発表されたことで、リスク回避の売りがやわらぎ、120.40円近辺での推移となりました。その後は、ギリシャのサマラス氏が大統領選出に向けた第3回目投票で十分な票を集めることが出来なかったことで、1月にも解散・総選挙を実施することが決まりました。ギリシャの株価は大幅に下落したものの為替への影響は限定的となりました。NY市場では、小安く始まったNYダウがプラス圏に浮上したことを手掛かりに円売り・ドル買いが強まり、120.70円近辺まで上昇しました。ただ目立った買い材料もないため、伸び悩みが続き前日比では0.279円高い120.659円で取引を終えました。
 
≪2014年12月29日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円  :「ベア」 売り68% 買い32%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37%  買い63%
豪ドル・円  :「ブル」 売り21%  買い79%
NZドル・円  :「ベア」 売り51% 買い49%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り45% 買い55%


【今日の主な経済指標】

16:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 12月
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 11月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 ZAR 貿易収支 11月
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 10月
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 10月
  0:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 12月


- 今日のトレードポイント -

今週は、日本が年末年始で閑散薄商いとなる中、クリスマス休暇明けの海外勢が来年に向けたポジション構築に動き始める可能性が高く、株高・円安の動きが再燃する可能性が高くなっています。NYダウは18,000ドル台の高値圏を維持しており、米国の金融政策正常化期待を背景に米国債利回りは緩やかな上昇基調にあることで、リスクオンに傾きやすくなっています。12月半ばには前回高値の121.844円から115円台まで下落しましたが、ポジション調整を経て再度120円台を回復していることから買われ過ぎ状態も解消し、122円台の高値更新も視野に入ってきたのではないでしょうか。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     120.00-121.30
ユーロ・円 146.00-147.80
ポンド・円 185.00-189.50

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