FXレポート

米金利上昇でドル円119円台維持!

昨日のドル円は、東京市場の午前においては、日経平均株価が一時130円超の上昇となったことで119.30円近辺で堅調に推移しました。その後も午後にかけて日経平均株価が一時270円超上げたことをながめ、投資家のリスク志向改善を見越した買いが広がり119.50円近辺まで上値を切り上げました。欧州市場では、東京市場の流れを引き継ぎ堅調に推移したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇したことも相場の下支えとなりました。また一部報道で「欧州中央銀行(ECB)はギリシャの銀行向け緊急流動性支援(ELA)でヘアカット拡大を検討している」などとニュースが伝わると、ギリシャ債務不履行(デフォルト)懸念が高まりユーロ売り・ドル買いとなりました。その後は、ナイト・セッションの日経平均先物が上げ幅を縮小したことでドル円も119.30円近辺まで上値を切り下げました。NY市場では、米10年債利回りがマイナス圏からプラス圏に持ち直し全般ドル高となり、119.80円近辺まで上昇しました。ただ、買い一巡後は、米10年債利回りが伸び悩んだほか、NYダウがマイナス圏で軟調に推移したことでも徐々に値を下げました。引けにかけてもドル円は材料難からも動意に乏しい展開が続き、前日比では0.407円高い119.621円で取引を終えました。

≪2015年04月21日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円  :「ベア」 売り52% 買い48%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」 売り21%  買い79%
NZドル・円   :「ベア」 売り53% 買い47%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り73% 買い27%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前年同期比] 1-3月期
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 2月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 3月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 3月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 4月


- 今日のトレードポイント -
ドル円は、米国10年債利回りの上昇を受けて119円の後半まで上昇しましたが、ギリシャ懸念を背景に株式市場は軟調に反応し上値の重しとなっています。また米国の早期利上げ観測が後退する中、積極的にドルを買い進むような取引材料が不足しているため、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で米国の金融政策正常化に向けた意欲が確認できるまでは120円台では伸び悩むかもしれません。またギリシャの財政問題を背景に下値への警戒をしつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     118.00-120.00
ユーロ・円 126.00-130.00
ポンド・円  175.00-180.00

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