FXレポート

株価・米長期金利の上昇などを受けドル円は119円台!

昨日のドル円は、東京市場の午前においては、日経平均株価が一時170円超の下落となったことで118.80円近辺まで下押ししたものの、5・10日(ゴトー日)とあって仲値に向けた買いもあり下値は限定的となりました。午後にかけて、日経平均平均株価がプラス圏に浮上すると、ドル円も119円手前まで上昇しました。ただ、仲値通過後は材料難から徐々に伸び悩みました。その後は、日経平均株価が再びマイナス圏に沈んだほか、上海総合指数も下げに転じたことを受けて、リスク回避目的の売りが優勢となり全般円買いが加速し118.50円近辺まで下落しました。欧州市場では、欧州株や日経平均先物の上昇なども相場の支え少し値を持ち直し118.70円近辺で推移しました。その後も時間外のダウ先物や日経平均先物が底堅く推移していることをながめ、投資家のリスク志向改善を見越した買いから119円台まで値を持ち直しました。NY市場では、スティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が利下げについて質問され、「検討される必要がある」と述べたほか、「豪ドルは一段と下落する可能性が非常に高い」との見解を示したことに豪ドル売り・米ドル買いで反応し、ドル円も若干値を上げました。ドル円は、NYダウや米金利上昇などをながめ一時高値119.428円を付けました。ただ買い一巡後は、徐々に値を切り下げて前日比では0.322円高い119.214円で取引を終えました。

≪2015年04月20日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円  :「ブル」 売り46% 買い54%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38%  買い62%
豪ドル・円  :「ブル」 売り25%  買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り73% 買い27%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 2月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 2月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 3月
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 4月
18:00 EUR ZEW景況感調査 4月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 2月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、3月の米雇用統計が大幅に下振れしたことで、米国景気の減速や金融政策の見通しが変わり上値の重い展開が続いています。昨日は、NYダウや米金利が大幅に上昇したことで119円台を乗せたものの、米国10年債利回りは1.9%付近の前後で伸び悩んでおり、年内の利上げ期待も後退しつつあるためしばらくは、ドルは全体的に買いづらい展開が続きそうです。またギリシャのデフォルト懸念やドイツ国債利回りの低下を背景にユーロも売りが優勢となっています。今週金曜日のユーロ圏財務相会合での合意は困難な情勢が予想されており、支援が得られなければデフォルトの懸念が一段と高まるため、下値に警戒しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     118.00-120.00
ユーロ・円 126.00-130.00
ポンド・円  175.00-180.00

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