FXレポート

ギリシャ情勢に嫌気してドル円は118円台後半で推移!

昨日のドル円は、東京市場午前において、日経平均株価が一時170円超上昇し約15年ぶりの高値を更新したことで円売り・ドル買い地合いとなり119円台で推移しました。午後では、日経平均株価が伸び悩んだことを受けて119円台を少し割り込んだものの、売りは続かず下値は限定的となりました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小したほか、海外勢の買いが散見され一時119.30円近辺まで値を上げました。その後は、新規材料難からドル円の上値は重く119円台前半でのもみ合いが続きました。またクロス円全般が軟調に推移した影響からドル円も徐々に値を下げました。NY市場では、米10年債利回りが低下したことを手掛かりに売りが進行したほか、1月米中古住宅販売件数が予想を下回る弱い結果となったことを受けドル売り地合いが強まりました。引けにかけて、「ギリシャは救済措置に関する公約リストを24日にEUに提出する」との報道が伝わると23日の提出期限からの遅れが嫌気され、リスク回避の動きが強まり前日比では0.335円低い118.740円で取引を終えました。

≪2015年02月23日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円  :「ベア」 売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ブル」 売り36%  買い64%
豪ドル・円  :「ブル」 売り12%  買い88%
NZドル・円  :「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り51% 買い49%

【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 10-12月期
16:45 FRF 企業景況感指数 2月
18:30 ZAR 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 10-12月期
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 1月
19:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁発言
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 12月
23:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言
  0:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 2月
  0:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 2月
  0:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長発言


- 今日のトレードポイント -
ドル円は、ギリシャ情勢に一喜一憂の動きをみせ118円~119円の狭いレンジで推移しています。本日と水曜日に予定されているイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が最大の注目イベントとなっています。先週公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて、早期利上げ観測は後退し、もし議長が慎重な姿勢を示せば、米国金利低下・ドル安の流れが強まる可能性もあります。ただ、目先は、米国金利上昇・ドル高の展開の流れを意識して下がったところでの押し目買いスタンスで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     117.00-121.00
ユーロ・円 134.00-137.00
ポンド・円  180.00-185.00

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