FXレポート

ドル円は118円台を回復する場面も見られ前日比1.077円高で取引終了!

昨日のドル円は、116.861円で取引を開始した後、一時120円超上昇した日経平均株価が下げに転じ、相場は伸び悩む場面も見られましたが下値は限定的となりました。「アジア系中銀や国内機関投資家の買いが観測された」ことで、じりじりと値を上げ一時117.41円まで上昇しました。日銀は18-19日に開いた金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたものの、相場の反応は限定的となりました。
欧米市場では、ユーロ円などクロス円の上昇につれて円売りドル買いが先行しました。米住宅着工件数など経済指標は強弱まちまちな結果となりましたが、米10年債利回りの上昇を支えに徐々にドル買いが強まる展開となりました。米10年債利回りの上昇が一服した後も、安く始まったナイトセッションの日経平均先物やNYダウ平均が買い戻されたことを手掛かりにドル買いの流れは継続しました。注目されていたFOMC議事要旨で「インフレ期待の低下を警戒する必要がある」「一部のメンバーは『相当な期間』の文言削除を要請した」「他のメンバーは『相当な期間』の文言は有用であるとの見解を示した」などの見解が示されると、市場が予想していたほどタカ派的な内容ではなかったことから117.36円近辺まで下げる場面も見られましたが、反応は一時的となりました。FOMC議事要旨の公表後に一時上昇幅を縮小していた米長期金利が再び上昇するとドル買いが再開し、118.06円と2007年8月14日以来の高値をつけ、前日比では1.077円高い117.952円で取引を終えました。

≪2014年11月19日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円  :「ベア」 売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ベア」 売り66%  買い34%
豪ドル・円  :「ブル」 売り30%  買い70%
NZドル・円  :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り68% 買い32%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 10月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
17:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
17:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 10月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 10月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 11月
00:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 11月
00:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 10月
00:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 10月

- 今日のトレードポイント -

注目されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、景気拡大の見通しを変えるような内容ではなかったため、日欧米の金融政策の方向性の違いから今後もドル買いの地合いは継続することが予想されます。高値警戒感はありますが、昨日118円台に突入したことで118円半ばが視野に入っています。117円台半ばではドル買いのスタンスで取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    117.50-118.50
ユーロ・円 147.00-149.50
ポンド・円 183.00-188.00

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