FOMCにて利上げが発表され116円台を回復!
昨日のドル円は、115.144円で取引を開始した後、東京市場においては、小幅続伸で寄り付き115.33円近辺まで上昇しました。NYタイムに控えている米公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から終始方向感のない動きとなりました。欧州市場に入ると、米10年債利回りが低下したことをながめドル売り優勢で参入し114.86円近辺まで下落しました。なお、115円割れ水準ではドル買い意欲が強いため、115.21円近辺まで次第に反発しました。NY市場に入ると、この日発表された11月米小売売上高が市場予想を下回ったことで一時日通し安値の114.77円近辺まで下落しました。注目されていた米公開市場委員会(FOMC)によるフェデラルファンド(FF)金利の発表では、予想通り誘導目標を現行の0.25-0.50%の範囲から0.50-0.75%に引き上げることを決めたと発表しました。これにより市場はドル買いで反応し日通し高値となる117.39円近辺まで上昇しました。その後は高値圏でのもみ合いとなり、前日比では1.82円高い116.971円で取引を終えました。
≪2016年12月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
ユーロ・円 :「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ベア」 売り55% 買い45%
豪ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
NZドル・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り35% 買い65%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
09:30 AUD 失業率 11月
09:30 AUD 新規雇用者数 11月
17:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
17:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
17:30 CHF スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI) 11月
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 11月
21:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 12月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 消費者物価指数(CPI) 11月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 11月
22:30 USD 四半期経常収支 7-9月期
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 12月
22:30 CAD 製造業出荷[前月比] 10月
00:00 USD NAHB住宅市場指数 12月
06:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 10月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、米公開市場委員会(FOMC)の発表では、予想通りフェデラルファンド(FF)金利が25bp利上げとなったほか、来年の利上げ予想が9月時点の2回から3回へ上方修正されたことが材料視され一時117円台までドル買いが進みました。またイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、「雇用の進展を予想」「今後数年で総合インフレ率は2%に向け上昇へ」などと発言しているほか、連日でNYダウが過去最高値を更新し続けていることからも米経済が堅調であると見られている要因とも言えそうです。基本的にはドル買い優勢の展開となりそうですが、材料出尽くし感からの仕掛け的な売りに警戒しつつ短期的な逆張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 115.50-118.00
ユーロ・円 122.00-124.50
ポンド・円 144.00-149.00