FXレポート

強い米経済指標を受けドル円は113円台後半へ!

先週金曜日のドル円は112.981円で取引を開始した後、米株価高や原油価格の回復によりリスク回避ムードが後退し円売り地合いが継続しました。東京市場の午前においては、日経平均株価が330円超上昇したことを好感し113.22円近辺まで上値を伸ばしました。しかし、日足一目均衡表の転換線である113円付近がレジスタンスラインとして意識されると、仲値後は円買い圧力が強まりじり安の展開となりました。午後においては、日経平均株価の上げ幅が40円超高まで縮小したことも嫌気され日通し安値となる112.56円近辺まで値を下げました。欧州市場に入ると、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇して始まったことを材料に113.08円近辺まで上昇しました。もっとも、G20財務相・中央銀行総裁会議に対する関心から売買が控えられ値動きは限定的でした。NY市場に入ると、10-12月期米国内総生産(GDP)改定値や1月米個人消費支出(PCE)が予想を大幅に上回る強い結果となり米経済指標が軒並み市場予想より強い結果となったことで一時113.98円までドル買いが進みました。その後は週末を前にしたポジション調整も入りながら堅調に推移し、前日比では1.032円高い113.973円で取引を終えました。

≪2016年02月26日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円  :「ブル」  売り43% 買い57%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38%  買い62%
豪ドル・円  :「ブル」 売り13%  買い87%
NZドル・円   :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り54% 買い46%

【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 1月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 1月
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 1月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 1月
09:00 NZD NBNZ企業信頼感 2月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 1月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 1月
17:00 CHF KOF景気先行指数 2月
18:30 GBP 消費者信用残高 1月
18:30 GBP マネーサプライM4 1月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 2月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 ZAR 貿易収支 1月
22:30 CAD 四半期経常収支 10-12月期
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 1月
22:30 CAD 原料価格指数[前月比] 1月
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 2月
00:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 1月

- 今日のトレードポイント -
先週金曜日のドル円は、日銀の黒田総裁が衆院財務金融委員会で「過度な円高は修正」「為替はファンダメンタルズを反映した安定推移が望ましい」などと発言し、一方でショイブレ独財務相は「G20による財政刺激パッケージには反対」と述べるなど、G20の協議内容に関して意見が交錯し方向感を欠いていましたが、NYタイムでの強い米経済指標の結果を受けて3日連続の続伸となりました。テクニカル面では、日足一目均衡表の転換線である113円付近を超えて推移していることや、メスター米クリーブランド連銀総裁は「3月FOMCでの追加利上げ、選択肢としてあるべき」等と発言したことによってドル円はしばらく底堅く推移しそうです。しかし、本日はG20での声明の結果を受けやすくなっているので、内容を見極めつつ取引に臨みたいところです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円        113.00-115.00
ユーロ・円     123.00-126.00
ポンド・円     156.00-160.00

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