ドル円は一時113円台を突破
先週金曜日のドル円は、東京市場において112.80円を挟んだもみ合いが続いておりましたが、全般ドル買い圧力が強まると113円台を突破しました。欧米市場ではしばらく113.00円を挟んだ方向感の乏しい値動きとなっておりましたが、米雇用統計の発表後にはドル買いが優勢の展開となりました。9月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比3万3000人減と市場予想の前月比8万人増に反して減少したものの、平均時給は前月比0.5%増と市場予想の前月比0.3%増を上回り、前月分も上方修正されました。インフレ期待の高まりを背景に米長期金利が上昇幅を拡大すると113.43円付近まで上昇し7月14日以来の高値を更新。ただ、一部通信社が「北朝鮮は今週末、米西海岸に到達可能なミサイル試射の用意が整った」と報じると、一転して売りが優勢となり、112.63円台で取引を終えました。
≪2017年10月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り46% 買い54%
ユーロ・円 :「ベア」 売り75% 買い25%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
豪ドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り64% 買い36%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
今週のドル円は地政学リスクが意識されそうです。12月のFOMCで利上げが見込まれたものの、マーケットはすでに織り込み済みであるため上値を試すには材料不足とみています。一方で、北朝鮮による地政学リスクが再燃しており、10日の朝鮮労働党創建72周年記念日の前後で核実験や弾道ミサイルの試射を行った場合は下値には十分に注意したいです。また、本邦の衆議院解散・総選挙も与党が苦戦した場合には注意が必要になるため、選挙の動向をしっかりと押さえておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.00-113.50
ユーロ・円 131.00-133.50
ポンド・円 145.50-149.00