FXレポート

ドル買い加速、113円台が目前に迫る!

昨日のドル円は、111.102円で取引を開始した後、東京市場が勤労感謝の日で休場、明日はNY市場が感謝祭で休場となることから、110.95円前後から111.17円前後での値動きとなり動意に乏しい展開となりました。欧州市場では、欧州勢がドル売りで参入し日通し安値となる110.85円近辺まで下落しましたが、押し目買い意欲が多いなか下値は堅い展開となりました。その後しばらくは111.05円前後でのもみ合いが継続しました。NY市場では、米10年債利回りの上昇をきっかけに、目先のストップロスを断続的に巻き込みながら上値を試す展開となりました。10月米耐久財受注額が市場予想を上回ったことが伝わるとドル買いが加速したほか、シカゴ日経平均先物が堅調に推移したことも支えとなり、日通し高値となる112.97円近辺(3月29日以来の高値)まで上昇しました。もっとも、113.00円手前では利食い売りが出たほか、好調な米7年債入札を受けて米10年債利回りが上昇幅を縮めると、上値の重い展開となりました。なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表したFOMC議事要旨では「幾人かのメンバーは比較的早い利上げが適切と指摘」「幾人かのメンバーはFRBの信頼性を保つため12月に利上げを行うべきと主張」との見解が示され、前日比では1.404円高い112.491円で取引を終えました。

≪2016年11月23日クローズ時点≫
ドル・円    :「ベア」     売り52% 買い48%
ユーロ・円  :「ベア」      売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ベア」     売り57%  買い43%
豪ドル・円  :「ブル」      売り29%  買い71%
NZドル・円   :「ブル」      売り40% 買い60%
ユーロ・ドル :「ブル」      売り41% 買い59%

【今日の主な経済指標】
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 7-9月期
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 9月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 9月
16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 7-9月期
16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 7-9月期
16:45 FRF 企業景況感指数 11月
17:15 CHF 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 7-9月期
18:00 DEM IFO企業景況感指数 11月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 10月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 10月
21:00 DEM GFK消費者信頼感調査 12月

- 今日のトレードポイント -
米国経済は、耐久財受注だけでなく、住宅着工件数や新築住宅販売戸数、小売売上高のほか、雇用関連指標にも力強さがみられ、インフレ率も上昇しつつあります。このように経済成長の見通しが力強く、労働市場が引き締まり、物価上昇も加速しつつあることは、連邦準備理事会(FRB)が来月、利上げに踏み切ることを後押しするとみられているため、本日のドル円はドル買いのスタンスで臨みたいです。ただ、米国市場が感謝祭で休場となるため、薄商では仕掛け的な売買により急激な値動きになる可能性があるため、リスク管理には注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            112.00-113.30
ユーロ・円        117.80-119.60
ポンド・円        137.00-142.50

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