FXレポート

リスクオフが強まるも、ドル円は112円台を維持!

昨日のドル円は112.105円で取引を開始した後、欧米のリスクオフ相場を引き継ぎ円買いが優勢となりました。東京市場の午前の寄り付き後には日経平均株価が16,000円を割り、300円超下落となったことから111.76円近辺まで下落しました。その後は、政府・日銀による介入警戒感が高まり、売り一巡後は日経平均株価の下げ幅縮小とともに111.90-112.10円で推移しました。午後に入ると、再び日経平均株価が下げ幅を広げたほか、英国のEU離脱懸念を背景にポンド円などのクロス円が下落すると円買いが入り一時111.62円近辺まで下落しました。引け後には、黒田東彦日銀総裁が「量・質の面の追加緩和も選択肢」「マイナス金利導入は量的質的緩和が限界だからではない」と述べ、ナイト・セッションの日経平均先物の上昇とともに円安が進み日通し高値の112.26円近辺まで上昇する場面がありました。欧州市場に入ると、ルー米財務長官が「危機的な状況ではないため、G20の危機対応は想定しない」と述べたとの一部報道が伝わり、成長回復に向けた公約をとりまとめる公算は小さいと示唆されたことから111.80円近辺で推移し上値の重い展開となりました。NY市場に入ると、1月米新築住宅販売件数が発表されましたが、市場予想を大きく下回り、原油相場の下落やNYダウが260ドル超下落したことを背景にドル円は日通し安値の111.04円近辺まで下落しました。その後はマイナス圏で推移していたNYダウや米10年債利回りがプラスに転じたことでドル円も徐々に下値を切り上げ、前日比では0.108円高い112.191円で取引を終えました。

≪2016年02月24日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・円 :「ブル」  売り38% 買い62%
英ポンド・円 :「ブル」 売り46%  買い54%
豪ドル・円  :「ブル」 売り11%  買い89%
NZドル・円   :「ブル」 売り06% 買い94%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り65% 買い35%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況 前週分
09:30 AUD 四半期民間設備投資[前期比] 10-12月期
16:00 DEM GFK消費者信頼感調査 3月
17:15 CHF 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 10-12月期
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 1月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI) 1月
18:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、改定値) 10-12月期
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 1月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 1月
22:30 USD 耐久財受注[前月比] 1月
23:00 USD 住宅価格指数[前月比] 12月
23:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 10-12月期
06:45 NZD 貿易収支 1月

- 今日のトレードポイント -
昨日も、ルー米財務長官の発言や、英国のEU離脱懸念などの外部要因・地政学的リスクで相場が動きました。リスクオフの動きでは、2月11日につけた安値である110.92円近辺がサポートとして意識されやすく下落後は緩やかに上昇に転じる場面が見られました。先日に引き続き112円台を維持し底堅さを確認できておりますが、要人発言や発表があると上下には振れやすいので、注意しつつ取引に臨みたいところです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円        111.00-113.00
ユーロ・円     122.50-124.00
ポンド・円     154.00-158.00

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