米株軟化と長期金利低下を受けドル円は111円台に突入！
昨日のドル円は、112.548円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価が一時180円超安まで下げたことをながめ、リスク回避目的のドル売りが先行し、112.26円近辺まで下押ししました。その後日経平均株価が下げ幅を縮めると、一転してドルが買い戻される展開となり、時間外の米10年債利回りが上昇したことも相場の支えとなり、ドル円は112.85円付近まで上昇しました。欧州市場では、米長期金利の上昇などをながめ円売り・ドル買いがじわりと強まり、ドル円は日通し高値となる112.86円近辺まで上昇しました。その後は徐々に上げ幅を縮小する展開となりました。ＮＹ市場では、米株軟化によるリスク回避の円買いと、米長期金利が2.42％付近まで低下したことを受けたドル売りから、日通し安値となる111.56円近辺まで下落し、3週間ぶりに112円台を割る展開となりました。前日比では0.765円安い111.767円で取引を終えました。
≪2017年03月21日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り62% 買い38%
英ポンド・円 ：「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り18% 買い82%
NZドル・円 ：「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り79% 買い21%
【今日の主な経済指標】
8:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
8:50 JPY 貿易統計（通関ベース） 2月
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 1月
17:00 ZAR 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 2月
17:00 ZAR 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年同月比] 2月
17:00 ZAR 四半期経常収支 10-12月期
18:00 EUR 経常収支 1月
20:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 1月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 2月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 2月
5:00 NZD ニュージーランド準備銀行（ＲＢＮＺ、ＮＺ中央銀行）政策金利グラフのマーク
- 今日のトレードポイント -
先週の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）や週末のＧ20後にドル安の流れが続き、ドル円は3週間ぶりに111円台に突入しました。ＦＯＭＣ後、メンバーからのタカ派的な発言はあまり見受けられず、米利上げペース拡大期待が後退していることや、米議会がオバマケアの廃止と新たなヘルスケア法案策定に時間を要しており、ここにきてトランプ大統領の経済政策への期待にも一服感が出ております。このような状況下では積極的にドルは買い進みにくいと思われます。本日のイエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長発言はサプライズの期待もなく、ＦＯＭＣの結果を再確認する内容であることが予想されており、ドルの上値の重さは継続することが予想されるため、112円台前半ではドル売りのスタンスで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.00-112.30
ユーロ・円 119.80-121.80
ポンド・円 137.00-142.50
