ドル売り止まらず、一時110円台に突入!
昨日のドル円は、111.700円で取引を開始しました。東京市場においては海外勢からの仕掛け的なドル売りが入るなか、ストップロスを誘発し一時111.43円近辺まで値を下げました。売りが一巡した後は111.60円を挟んでの方向感を欠く展開となりました。欧州市場では、米10年債利回りの低下やナイト・セッションの日経平均先物の80円安がドル売りを誘発し、一時111.14円付近まで値を下げ、昨年11月23日以来の安値を更新しました。NY市場では、NYダウ平均が90ドル近く下げたこともドル売りを誘い、110.75円近辺まで値を下げました。株価が買い戻され、米金利低下が一服すると、ドル円は111.21円近辺まで持ち直したものの戻りは限定的となりました。その後、「オバマケア代替案可決に十分な票が集まっていない」と伝わると再びドル売りが強まり、日通し安値となる110.73円近辺まで値を下げ、昨年11月22日以来の安値を付けました。引けに掛けては下げ幅を縮小し、前日比では0.627円安い111.140円で取引を終えました。
≪2017年03月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円 :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
豪ドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り74% 買い26%
【今日の主な経済指標】
05:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利グラフのマーク
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 2月
16:00 DEM GFK消費者信頼感調査 4月
16:45 FRF 企業景況感指数 3月
18:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 2月
21:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 2月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 2月
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 3月
06:45 NZD 貿易収支 2月
- 今日のトレードポイント -
オバマケア代替法案を巡り与党共和党内で調整が難航していることが相場の重しとなり、ドル売りが続いております。トランプ政権の先行き不透明感に加え、本日予定されているイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言は、FOMCの結果を再確認する内容であることが予想されているため、ドル売りは継続しそうです。本日のドル円は、下値模索を想定し、111円台半ばから後半においては戻り売りのスタンスで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.30-112.00
ユーロ・円 118.80-121.50
ポンド・円 135.00-141.50