FXレポート

米10年債利回りの上昇を受けドル円は反発!

昨日のドル円は、111.513円で取引を開始した後、東京市場において本日は5・10日(ゴトー日)にあたり仲値に向けたドル買いが見られたほか、日経平均株価の上昇も支えとなり111.69円近辺まで小幅に値を上げました。ただ、全般ドル売り圧力も高く上値は限定的となりました。欧州市場では、全般円売りが進んだ流れに沿いドル買いが先行しました。市場では「欧米ファンド勢から買いが観測された」との指摘があり、ドル円は一時111.88円近辺まで値を上げました。NY市場に入ると、米10年債利回りが上昇し、日米金利差拡大を意識したドル買いが入りました。また、ナイト・セッションの日経平均先物やNYダウ平均が堅調に推移していることも相場の支えとなり、日通し高値となる111.94円近辺まで上昇しました。ただ、「石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国は減産の9カ月延長で合意した」との報道が伝わると、原油先物相場が急落し資源国のクロス円の下げにつれてドル円は111.65円付近まで下押しましたが下値は限定的となりました。前日比では0.363円高い111.840円で取引を終えました。

≪2017年05月25日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ベア」       売り68% 買い32%
英ポンド・円 :「ベア」    売り54%  買い46%
豪ドル・円  :「ブル」      売り16%  買い84%
NZドル・円   :「ブル」      売り26% 買い74%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り70% 買い30%

【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 4月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 5月
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 4月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 1-3月期
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 4月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 4月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 5月

- 今日のトレードポイント -
最近の米経済指標は弱気の内容が多く、米景気の回復ペースが鈍ってくるのではとの懸念が出ているなか、25日米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は23万4000件となり、市場予想平均の23万8000件程度より強い結果となりました。新規申請件数は30万件を切ると労働市場の力強さを示し、116週連続でこの水準を下回っていることから、労働市場は最大雇用状態に近づいていることが伺えます。その一方で、ゴールドマンサックスが米1-3月期のGDP算出値を従来の前期比年率+1.1%から+1.0%に下方修正し、4-6月期の予想を+3.0%から+2.8%へ下方修正しているため、引き続き米経済指標の結果には未だ未だ注視しなければなりません。本日のドル円は、週末要因も絡むなか、米経済指標の予想は強弱入り混じる結果となっていることから、上値も下値も限られた値動きが予想されます。ただ、原油相場や米長期金利の動向には注意をしてポジション管理を徹底したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            111.20-112.50
ユーロ・円        124.00-126.50
ポンド・円        142.00-148.50
 

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