ドル円は続伸、109円台を回復!
昨日のドル円は,108.341円で取引を開始した後、東京市場では一時日通し安値となる108.27円近辺まで下落するも、5・10日(ゴトー日)ということもあり仲値に向けたドル買いや、日経平均株価の370円超高も好感されドル買いが優勢となりました。麻生太郎副総理兼財務・金融相が「為替が一方的に偏った状況が続くと介入する」などと発言したことも相場を支えた面があり、108.88円近辺まで上値を伸ばしました。欧州市場では、欧州株やナイト・セッションの日経平均先物が上昇したことを手掛かりに投資家のリスク志向改善を意識した円売りが先行する流れとなりました。政府・日銀による介入警戒感が高まるも109.27円近辺まで上昇、その後株価が失速したほか米10年債利回りが低下に転じたため一時108.96円付近まで上げ幅を縮小しました。NY市場では、NYダウ平均や日経平均先物が堅調に推移したことを手掛かりに日通し高値となる109.34円付近まで上昇しました。その後も高値圏での推移は継続し、前日比では0.942円高い109.265円で取引を終えました。
≪2016年05月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 4月
10:30 AUD 住宅ローン件数[前月比] 3月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 3月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 3月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 3月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
03:00 USD 月次財政収支 4月
- 今日のトレードポイント -
先週の雇用統計の結果は過去7ヶ月で最低の水準となりましたが、その後のドル円はリスク回避志向の改善を意識した円売り・ドル買いが優勢となり上昇基調にあります。10日の米株式市場ではS&P500種株価指数が2カ月ぶりの大幅高、そしてNYダウ平均も堅調な推移を見せているため、この流れを受けてドル買いのスタンスで臨みたいです。ただ、株式や債券、原油市場が軟調な推移を見せればドル売りが予想されるため、3市場の動向には注意が必要になります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.80-110.50
ユーロ・円 123.80-126.00
ポンド・円 155.00-161.00