FXレポート

ドル円は一時106円割れを試す展開!

昨日のドル円は、107.373円で取引を開始した後、朝方から日本株高を見越した円売りが入りました。東京市場の午前においては、日経平均株価が250円超の上昇となったことを受けて、ドル円は目先のストップロスを巻き込み一時日通し高値となる107.49円近辺まで上昇しました。午後に入ると、日経平均株価の利益確定の売りが出て伸び悩むにつれてドル円も106.86円近辺まで値を下げました。欧州市場に入ると、英BBCラジオとのインタビューで黒田日銀総裁がヘリコプターマネーについて「必要も可能性もない」と述べたことが伝わり、日通し安値である105.41円近辺まで円高が進み円買い地合いとなりました。その後、英BBCがインタビュー実施時期について6月中旬に実施したことを明らかにしたことが伝わると、切り返して106円台前半での水準まで値を戻しました。NY市場では、欧州中央銀行(ECB)理事会での結果が発表され、市場予想通りの政策金利および資産購入額の据え置きを決定しました。ドラギECB総裁の発言が総じて追加緩和を期待させる内容ではなかったとの見方から全面的にユーロ安が進み、ドル円も再び106円割れを試す流れとなりました。その後も、米10年債利回りやNYダウの軟調な値動きをながめ徐々に値を下げ、前日比では1.101円安い105.759円で取引を終えました。

≪2016年07月21日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り36% 買い64%
ユーロ・円  :「ベア」       売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ベア」   売り43%   買い57%
豪ドル・円  :「ブル」     売り20%   買い80%
NZドル・円   :「ブル」     売り18% 買い82%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り57% 買い43%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
12:25 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
16:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
16:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア) 6月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI) 6月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 5月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 5月

- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円相場では、黒田日銀総裁がヘリコプターマネーの導入に否定的な見解を示したことが材料視され105円台後半まで押し戻されました。また、NY株式市場ではNYダウ平均が10日ぶりに反落しました。前日までの9連騰で最高値更新も続いており、さすがに高値警戒感も出ているようです。来週にはFOMCを控えていることや本日は週末ということもあり様子見ムードになることが予想されますので、短期的な逆張りスタンスで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円             105.00-107.00
ユーロ・円       115.00-118.00
ポンド・円        138.00-142.00

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