FXレポート

弱い米雇用統計の結果を受け106円台まで下落!

先週金曜日のドル円は、108.834円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、3営業日連続で下落していたドル円に調整が入り、日経平均株価が前日比プラス圏で推移したことをながめ、投資家のリスク志向が改善し日通し高値である109.13円近辺まで上昇しました。午後においては、総じて株価動向をにらんだ方向感の乏しい動きとなりました。欧州市場に入ると、ナイト・セッションの日経平均先物がじりじりと水準を上げたことで、ドル円も再び109円台に乗せ109.02円近辺まで上昇しました。NY市場に入ると、注目されていた5月米雇用統計の発表があり、非農業部門雇用者数変化が市場予想を大きく下回る3.8万人増にとどまったことで一転してドル売り優勢の流れとなりました。また、米5月ISM非製造業景況指数も52.9となったことから、ドル円は107円も下抜け106円台まで水準を下げました。引けにかけては、米10年債利回りの低下とともにさらに値を下げ、一時日通し安値である106.48円近辺まで下落し、前日比では2.248円安い106.624円で取引を終えました。

≪2016年06月03日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り30% 買い70%
ユーロ・円  :「ブル」    売り34% 買い66%
英ポンド・円 :「ブル」      売り24%  買い76%
豪ドル・円  :「ブル」      売り05%  買い95%
NZドル・円   :「ブル」      売り14% 買い86%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り74% 買い26%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 4月
23:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 5月
01:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

- 今日のトレードポイント -
先週末のドル円は5月米雇用統計のネガティブサプライズを受け、米早期利上げの期待を織り込んでいた相場が崩れ、5月6日以来の安値である106.48円近辺まで円高が進みました。想定外の弱い結果を受け、FRBによる6月の米利上げの可能性は大きく減ったと考えられます。その中で、本日のNYタイムに予定されているイエレンFRB議長から何が語られるかには注意を払いたいところです。今週からは、下値模索の展開が続くと思われますので、要人発言時の値動きに注意しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            106.20-108.00
ユーロ・円       120.50-122.00
ポンド・円        154.00-156.00    

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