FXレポート

米雇用統計の結果を受け一時売りが先行するもドル円は105円台を維持!

先週金曜日のドル円は、東京市場午前では日経平均株価が堅調に推移したことで、105.40円近辺までドル買い地合いとなったものの、米雇用統計を控え伸び悩みとなりました。午後では、若干ドル売りが先行し105.30円近辺でもみ合いとなり、方向感を欠く展開が続きました。欧米市場では、時間外のダウ先物やナイト・セッションの日経平均先物が下落したことが嫌気されたほか、8月米雇用統計の発表を今晩に控えて利食い売りの流れが優勢となり、105.10円近辺まで下押ししました。ただ、売り一巡後は、新規材料難から下げ渋りました。注目された8月米雇用統計では、失業率は6.1%と市場予想の6.1%と同じとなったものの、非農業部門雇用者数が前月比14万2000人増と予想の前月比23万人増を下回ったため、米長期金利の低下とともにドル売りが進みました。またNYダウがさえない動きとなったことでリスク回避の売りに押される展開となり、104.70円近辺まで下落しました。その後は、下落したNYダウがプラス圏に浮上したことや米10年債利回りが低下幅を縮めたことも相場の支援材料となり、再び105円台まで上昇しました。前日比では0.160円低い105.049円で取引を終えました。

≪2014年9月5日クローズ時点≫
ドル・円     :「ベア」 売り51% 買い49%
ユーロ・円   :「ブル」 売り29% 買い71%
英ポンド・円  :「ブル」 売り25%  買い75%
豪ドル・円   :「ブル」 売り37%  買い63%
NZドル・円  :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル  :「ベア」 売り51% 買い49%

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY  景気ウオッチャー調査-現状判断DI 8月
14:45 CHF 失業率 8月
15:00 DEM 貿易収支 7月
15:00 DEM 経常収支 7月
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 8月
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 7月
  4:00 USD 消費者信用残高[前月比] 7月


- 今日のトレードポイント -

先週の米雇用統計で非農業部門雇用者数が弱い結果となったことで、失望売りが強まりました。強い米雇用統計に対する期待感や連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測の思惑でドル買い地合いが先行したところもあり、ドルの上値は重くなりそうです。ただ、NYダウが17,000ドルの高値圏を維持していることや、米長期金利の上昇を手掛かりにした買いに支えられて下値も限定的となりそうです。また日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への期待もあり、基本スタンスは、下がったところの押し目買いを狙って取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円      104.60-105.50
ユーロ・円 135.50-137.00
ポンド・円  171.50-172.50

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