ドル円はリスク回避の円買いドル売りが強まるも104円台を維持!!
昨日のドル円は、東京市場において日経平均株価や上海総合指数などのアジア株の上昇を受け104.68円近辺まで上昇しましたが、株価が上げ幅を縮小すると、ドル円の上昇も一服し104.54円近辺まで上げ幅を縮小しました。欧米市場では、時間外取引の米10年債利回りが上昇したことを受けて、日米金利差拡大を見越したドル買いが入り104.74円近辺まで上昇。その後は、米長期金利が上げ幅を縮小したことに加え、高く始まったNYダウが一時140ドル超下げると投資家のリスク回避姿勢が強まりドル売りが加速し、一時104.02円近辺まで下落しました。取引終盤には米国株が底堅く推移していることなどを受け円売りドル買いとなり104.37円近辺まで上昇し、前日比では0.126円高い104.284円で取引を終えました。
≪2014年1月21日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ブル」売り44% 買い56%
英ポンド・円 :「ブル」売り45% 買い55%
豪ドル・円 :「ブル」売り 8% 買い92%
NZドル・円 :「ベア」売り64% 買い36%
ユーロ・ドル :「ベア」売り59% 買い41%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 11月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 12月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 12月
18:30 GBP 失業保険申請件数 12月
18:30 GBP 失業率 12月
18:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
00:00 CAD カナダ銀行 政策金利
- 今日のトレードポイント -
日銀金融政策決定会合の結果が発表されますが、物価は安定目標の2%に向けて順調との認識を示している黒田総裁の言及を見ると、金融政策の大きな変更はないと予想されます。一方、「経済・物価情勢の展望リポート」の中間評価が公表されますが、デフレ脱却に向けての道のりが順調であることから、政策委員による物価の見通しが引き上げられる可能性があります。仮に、引き上げられれば、これはインフレ期待を強め、実質金利の低下を促し、円安ドル高に作用することが考えられるため、105円に突入する展開も予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 103.50-105.50 ユーロ・円 140.00-143.50 ポンド・円 169.50-174.50