FXレポート

米経済指標の好結果を受けるも104円台中盤で上値の重い展開!

先週金曜日のドル円は、103.690円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、週末の実質5・10日(ゴトー日)とあって仲値決済に向けたドル買いが先行しました。また前日にドル売りの要因となった中国の経済指標において、この日発表された9月消費者物価指数と9月生産者物価指数が軒並み好結果となったことからリスク回避ムードが弱まり、ドル円は103.97円近辺まで上昇しました。午後に入ると、日経平均株価が前日比80円超高となりつれて104.15円近辺まで上昇しました。欧州市場に入ると、欧州の主要株価指数が4営業日ぶりに反発し、原油相場も51ドル台まで回復したことで、株高・原油安となりドル円は104.41円近辺まで上値を広げました。NY市場に入ると、米9月小売売上高がマイナスだった前月から上昇に転じ、一時日通し高値となる104.47円近辺まで上値を伸ばしました。しかし、一巡後には徐々に値を切り下げ、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が米利上げ観測を強める内容ではなかった事もドル売りを誘発し、103.79円近辺まで押し戻されました。その後は週末であることから調整も入り、前日比では0.533円高い104.172円で取引を終えました。

≪2016年10月14日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り32% 買い68%
ユーロ・円  :「ベア」      売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」      売り40%  買い60%
豪ドル・円  :「ブル」      売り31%  買い69%
NZドル・円   :「ブル」      売り17% 買い83%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り66% 買い34%

【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 10月
09:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 8月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 9月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 8月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 10月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 9月
22:15 USD 設備稼働率 9月
02:35 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

- 今日のトレードポイント -
今週は、米消費者物価指数(CPI)やフィラデルフィア連銀製造業景気指数などの景気指数が控えているほか、17日と21日に黒田日銀総裁、20日にはドラギECB総裁の発言と重要なイベントが控えています。先週においては104円台中盤で頭打ちとなり、上値の重い展開が続いていましたが、今週にこの水準を超えられるかに注目したいです。それに追随し下値は切り上がっていると考えられるので、引き続き押し目買いを意識しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円              103.00-105.00
ユーロ・円        113.50-116.00
ポンド・円         125.00-129.50

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