FOMC議事要旨の内容を支えに104円台を回復!
昨日のドル円は、103.499円で取引を開始した後、「メイ英首相は議会採決なしで欧州連合(EU)にブレグジットを正式通知する方針を撤回」との一部報道で、「ハード・ブレグジット(強硬なEU離脱)」への懸念が後退したことから全般ポンド買い進み、ドル円においては日通し安値となる103.28円近辺まで弱含みました。東京市場においては、前日のNYダウが大幅に下落していたことを受け、利益確定の売りが先行しましたが、時間外の米10年債利回りが上昇したことが支援材料となり一時103.66円近辺まで上昇しました。欧州市場に入ると、NYタイムに発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容を見極めたいとの思惑から103.60円前後で方向感に乏しい展開となりました。NY市場に入ると、ロンドンのフィキシングタイムに向けてドル買い・円売りフローが入ると目先のストップロスを巻き込んで104円台の節目に突入し、7月29日以来の104.48円近辺まで上値を伸ばしました。その後発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、比較的利上げが意識された内容として捉えられたため高値圏での推移となり、前日比では0.775円高い104.223円で取引を終えました。
≪2016年10月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円 :「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」 売り43% 買い57%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り69% 買い31%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 9月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 8月
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 9月
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 9月
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 9月
- 今日のトレードポイント -
昨日注目されていた、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、「複数のメンバーが利上げを主張」「金利の据え置きは僅差の決定だった」「幾人かのメンバー、比較的早い利上げを予想」「大部分の当局者、リスクはほぼ均衡と判断」などの内容だった為、年内の利上げに関してはポジティブな内容だったと考えられます。英国の「ハード・ブレグジット」の懸念もありますが、しばらくは円安傾向が進むと思われますので、押し目買いを意識しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 103.00-106.00
ユーロ・円 113.50-116.00
ポンド・円 125.00-129.50