一時104円台を回復するも上値の重い展開!
昨日のドル円は、103.600円で取引を開始した後、大統領選でクリントン氏優勢の流れが続いていることや、プーチン・ロシア大統領が石油輸出国機構(OPEC)の減産に追随する姿勢を示したことで早朝取引ではリスク選好ムードとなり、103.70円近辺まで上昇しました。東京市場に入ると、日経平均株価が9月9日以来となる17,000円台を回復したことや、3連休明けとなった本邦実需筋のドル買い需要が強かったことなどを受け、ドル円も一時104円台を回復し104.06円近辺まで上値を伸ばしました。欧州市場に入ると、「ゴーダン南アフリカ財務相が告発された」との一部報道を受けてランド円が急落し、ドル円もつれて103.65円近辺まで下落する局面がありました。NY市場に入ると、英国がEUからの離脱交渉で、移民の受け入れ制限を優先してEU単一市場から完全に離脱する「ハードBrexit」の警戒からユーロ安・ポンド安が進み、ドル円もつれて103.17円近辺まで下落しました。前日比では0.162円安い103.448円で取引を終えました。
≪2016年10月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円 :「ベア」 売り55% 買い45%
英ポンド・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 機械受注[前月比] 8月
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 9月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 9月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 8月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、前日のリスク先行ムードを引き継ぎ104円台を回復しましたが、英国の「ハードBrexit」の懸念が強くなり、上値の重い展開となりました。年内の米利上げが意識されるなかでドル円のネガティブ要因となりそうなほか、本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表が控えています。思惑が錯綜し荒い値動きが予想されますので、短期的な順張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.50-105.00
ユーロ・円 113.50-116.00
ポンド・円 124.00-128.50