ドルの勢いは続くのか!104円台を維持!!
先週金曜日のドル円は、東京市場午前において連休前であることに加え、日銀の金融政策発表や黒田総裁の会見を控えていることから、104円台前半でもみ合う狭いレンジ取引となりました。午後に入ると、日銀は金融政策決定会合で現行の金融政策の継続を決定、黒田総裁の会見では米国経済が回復に向けて順調に進んでいることを強調するなど、今後の期待感からドル円は104.590円の高値をつけました。欧米市場では、この日発表された米経済指標7-9月期GDP・確報値(前期比年率 +4.1%)、同個人消費・確報値(前期比年率 +2.0%)とも改定値から上方修正されたことで、発表直後にドル買いの動きが強まり104.634円の高値をつけました。しかし、米長期金利が低下幅を拡大させたことを受け、ドル高の勢いが次第に失われていき、前日比では0.165円安い104.077円で取引を終えました。
≪2013年12月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ベア」売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「ベア」売り56% 買い44%
豪ドル・円 :「ブル」売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」売り46% 買い54%
ユーロ・ドル :「ベア」売り82% 買い18%
【今日の主な経済指標】
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 11月
16:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 11月
16:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 11月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 11月
22:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 10月
22:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 11月
22:30 USD 個人所得[前月比] 11月
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 11月
23:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 12月
- 今日のトレードポイント -
先週の為替市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)による量的緩和の規模縮小の決定を受け104円台まで上昇すると、その後も日銀の金融政策決定会合で現行の金融政策の継続や、米経済指標の確報値が改定値から上方修正される良好な結果だったことなど、ドル買いを後押しする材料も多く104円台の高値圏を維持しました。今週は主要国がクリスマス休暇に入るため、休暇前にポジション調整目的の円買いがすすむかもしれません。積極的な取引については手控えられるでしょうが、流動性低下に伴う値動きが荒くなりやすい点には要注意です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 103.00-105.00 ユーロ・円 141.00-144.00 ポンド・円 166.00-170.00