ドル円は103円台を回復するも上値の重い展開!
昨日のドル円は、102.549円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、前日に日経新聞より報道があった日銀による追加緩和の観測や安倍首相が「日銀の金融政策の効果も実体経済に少しずつ波及」などと発言したことを受けて、円売り優勢の展開となり、9月9日以来の103円台を回復しました。午後に入っても、円安傾向が継続しました。東京タイム終盤には、「日銀内で次の一手として長期国債買い入れを主張する向きもある」と伝わり、ストップロスを巻き込みながら日通し高値となる103.35円近辺まで上昇しました。欧州市場に入ると、急ピッチで円安が進んだ反動から調整の円買いが入りました。また、「日銀は政策金利のマイナス幅を0.1%から0.2%へ拡大することを検討」との一部報道が伝わると更にその傾向が強まり102.47円近辺まで下落しました。NY市場に入ると、欧州タイムの流れを引き継いだほか、NYダウが軟調に推移したことを受け日通し安値となる102.25円近辺まで下げ幅を広げました。底をついた後も下値圏での推移となり、前日比では0.208円安い102.395円で取引を終えました。
≪2016年09月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」 売り09% 買い91%
NZドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り86% 買い14%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 4-6月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
10:30 AUD 失業率 8月
10:30 AUD 新規雇用者数 8月
16:30 CHF スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 8月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 8月
18:00 EUR 貿易収支 7月
20:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 9月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 8月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 8月
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 9月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 8月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 四半期経常収支 4-6月期
22:15 USD 設備稼働率 8月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 8月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、日銀の金融政策に期待感が高まったことから一時103円台を回復しましたが、上昇トレンドとはならず日ベースで見ると、前日比マイナスとなりました。日足の一目均衡表では、雲下限である103.40円近辺がレジスタンスラインとして働いていたと想定されます。本日からは雲下限が102.70-80円近辺まで下がるのでさらに上値の重い展開が続きそうです。引き続き来週の日米金融政策の発表まで要人発言や報道等に注意し、トレンドが出たら短期的な順張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.50-102.80
ユーロ・円 114.00-117.00
ポンド・円 134.50-136.50