FXレポート

ドル円は様子見ムード強まり膠着状態!103円台を回復できず102円台に!!

昨日のドル円は、東京市場午前においては日銀金融政策会合の結果を見極めたいことから、103.30円近辺の狭いレンジ内でのもみ合いとなりました。日経平均株価が前日終値から上げ幅を100円以上の水準に広げる堅調な推移を見せましたが、ドル円の上値は限定的でした。午後に入り、注目されていた日銀金融政策決定会合では、マネタリーベースが年間約60-70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場の調節を行うことが全員一致で決定されたものの相場への反応は薄く、103.30円付近での小幅な値動きが続きました。欧州市場でも値動きに大きな変化は見られず、すでに週末のクリミアにおけるロシアへの編入の是非を問う住民投票や、翌週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードから、103円台前半での膠着状態となりました。欧米市場では、NYダウの伸び悩みや米長期金利の低下を受け一時102.95円近辺まで下押したものの103円台前半まで持ち直しました。しかし引けにかけては再び値を下げ、前日比では0.308円安い102.949円で取引を終えました。

≪2014年3月11日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り32% 買い68%
ユーロ・円  :「ベア」売り65% 買い35%
英ポンド・円 :「ブル」売り46%  買い54%
豪ドル・円  :「ブル」売り23%  買い77%
NZドル・円  :「ベア」売り73% 買い27%
ユーロ・ドル :「ベア」売り89% 買い11%

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 2月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 1月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
27:00 USD 月次財政収支 2月

   
                                - 今日のトレードポイント -

本日は、中国経済への懸念やウクライナ情勢の問題から様子見ムードが強まり、狭いレンジ相場が続くことが予想されます。発表が予定されている米国の財政収支(2月)については、今年1月までの当初4か月間の収支累計が-1,840.2億ドルで、赤字幅は前年同期比-36.6%の大幅縮小となっており、結果から米国経済の明確な改善が見られればドル円の支援材料となる可能性があるため、指標発表後の値動きには注意したいところです。昨年2月の収支-2,035.4億ドルと比較し、市場がポジティブにとらえればドル円は一段水準を上げるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   102.00-103.50  ユーロ・円 142.50-144.50  ポンド・円 170.50-173.50

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