弱い雇用統計の結果を受け102円台突入!
先週金曜日のドル円は、103.969円で取引を開始した後、日通し高値となる104.02円近辺を付けました。東京市場において、足もとの相場上昇に対する利食いのドル売りが先行したことや、日経平均株価が小幅に下げたことも重しとなり、一時103.54円付近まで値を下げました。売りが一巡した後は、本邦実需勢をはじめ押し目買い意欲が強く、その後は徐々に下値を切り上げ103.90円台まで持ち直しました。欧米市場では、米雇用統計の発表を控えて持ち高調整目的のドル売りが先行していました。注目されていた9月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比15万6000人増と市場予想平均の前月比17万2000人増を下回ったほか、失業率や平均時給も弱い内容だったため、発表後はドル売りが加速し、日通し安値となる102.86円付近まで下押す場面も見られました。売りが一巡した後は103.46円まで買い戻しが入る場面もありましたが総じて戻りは鈍く、前日比では0.976円安い102.960円で取引を終えました。
≪2016年10月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
豪ドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
NZドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り68% 買い32%
【今日の主な経済指標】
14:45 CHF 失業率 9月
15:00 DEM 貿易収支 8月
15:00 DEM 経常収支 8月
- 今日のトレードポイント -
先週のドル円は、製ISM指数や米新規失業保険申請件数などの米経済指標が好結果となり、連騰が続き104円台を突破する場面も見られましたが、週末の雇用統計が弱い内容となり102円台で取引を終えました。今週のドル円は、再び上昇トレンドに傾くのか、それとも下値模索の展開になるのか見極めが必要になります。その材料として、12日のFOMC議事要旨や14日のイエレンFRB議長講演がポイントとなるため、発表内容に注目したいです。なお、10日は東京市場が休場となり、米国市場もコロンブスデーのため流動性の低下が予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.00-104.00
ユーロ・円 114.20-116.50
ポンド・円 125.00-132.50