ドル円は102円台で堅調に推移！
昨日のドル円は102.748円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、日経平均株価が前日比プラスでよりついたものの、月末要因に絡んだフローが観測されたことによる売りに押されたことでドル円も102.26円近辺まで下押ししました。安倍首相は官邸で政府と日銀による会合を開催し、連日のように対応する準備があることを強調していますが、期待感はそこまで高くなく、材料視されない傾向が続いています。午後に入ると、日経平均株価が一時15600円台を回復し、株式市場は堅調に推移し始めていますが、為替の動きには連動せず、引けにかけては日通し安値となる102.17円近辺まで下落しました。欧州市場では、欧州株が引けにかけて一段高となったことをながめ、102.73円近辺まで上げ幅を広げました。ＮＹ市場に入ると、欧州市場の流れを引き継ぎ、ＮＹダウも前日比プラスで寄り付いたことから102.80円近辺まで上昇しましたが、前日高値の102.83円近辺を上抜けられなかったこと事を嫌気して102.48円近辺まで失速しました。引けにかけては米10年債利回りやＮＹダウが大幅上昇したのに合わせ円売り・ドル買いが強まり、前日比では0.06円高い102.805円で取引を終えました。
≪2016年06月29日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り53% 買い47%
英ポンド・円 ：「ブル」 売り43% 買い57%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 ：「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り76% 買い24%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 5月
08:05 GBP ＧＦＫ消費者信頼感調査 6月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 5月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況 前週分
10:00 NZD ＮＢＮＺ企業信頼感 6月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 5月
15:00 DEM 小売売上高指数 5月
15:00 ZAR マネーサプライＭ３[前年同月比] 5月
15:45 FRF 消費支出[前月比] 5月
15:45 FRF 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 5月
15:45 FRF 消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）[前月比] 6月
16:00 CHF ＫＯＦ景気先行指数 6月
16:55 DEM 失業率 6月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 6月
17:30 GBP 四半期経常収支 1-3月期
17:30 GBP 四半期国内総生産（ＧＤＰ、確定値） 1-3月期
18:00 EUR 消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）[前年同月比] 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数（ＰＰＩ） 5月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況（介入実績）
21:00 ZAR 貿易収支 5月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 CAD 月次国内総生産（ＧＤＰ）[前月比] 4月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 5月
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 5月
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 6月
00:00 GBP カーニー英中銀（ＢＯＥ）総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
株式市場においては、どの市場でも回復基調になりつつありますが、為替市場に関しては、神経質な値動きが継続しています。また、前日のEU首脳会議では英離脱の交渉開始時期に関しても意見の集約は叶わず、不透明感が当面引き継がれそうです。本日は、多数の経済指標の発表があることからいずれかにネガティブサプライズとなる結果があった場合、リスクオフムードが強まる可能性がありますので警戒は必要です。週初からの流れ的には、円安傾向が強いので、引き続き押し目買いを意識しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.50-103.50
ユーロ・円 112.50-115.00
ポンド・円 136.00-140.00
