FXレポート

新規材料難からドル円は102円台でもみ合い!

昨日のドル円は、日経平均株価が一時320円超高となるなど堅調に推移し、ドル買い地合いとなったものの、全般に動意が乏しく102.10円前後でのもみ合いが続きました。欧州市場では、ユーロ円を中心にクロス円が弱含んだほか、時間外の米長期金利が低下に転じたことで102円近辺まで下押ししました。ただ、102円手前で下値の堅さを確認すると、時間外の米長期金利が再び上昇したため下値は限定的となりました。NY市場では、米経済指標の発表もなく特段の取引材料が見当たらないため、全体的に方向感なく狭いレンジ相場となりました。引けにかけては、欧米株価の上昇に伴って円売り・ドル買い地合いとなったものの、材料難から様子見ムードが強まり前日比では0.141円高い102.211円で取引を終えました。

≪2014年8月11日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円  :「ブル」 売り40% 買い60%
英ポンド・円 :「ブル」 売り35%  買い65%
豪ドル・円  :「ブル」 売り11%  買い89%
NZドル・円  :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り52% 買い48%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD NAB企業景況感指数 7月
10:30 AUD 四半期住宅価格指数[前期比] 4-6月期
10:30 AUD 四半期住宅価格指数[前年同期比] 4-6月期
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 6月
15:45 FRF 経常収支 6月
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 8月
18:00 EUR ZEW景況感調査 8月
3:00 USD 月次財政収支 7月


- 今日のトレードポイント -

先日、アメリカのホワイトハウスのアーネスト報道官が「イラクでの行動は限定的で、特に追加の行動も実施していない」と述べたことで、一時102円台まで回復してきています。ただ今後も限定したイラク空爆は実施する可能性があるほか、ウクライナの内戦やイスラエルによるガザ空爆も続いており、緊張がそう簡単に緩和されるかどうか不透明なため突発的な下値への警戒は怠れません。今週は日本のお盆休みで市場が薄くなるほか、株式市場の動向も不安定なため全体的に上値の重い展開となりそうです。また本日も目立った経済指標がないため新規材料難から狭いレンジでの取引となるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    101.50-102.60
ユーロ・円 135.00-138.50
ポンド・円 169.00-173.50





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