米金利の上昇を受けドル高地合いとなるも、102円台を回復できずに取引を終了!!
昨日のドル円は、東京市場午前においては日経平均株価が続伸スタートとなり、15,300円台の高い水準まで上昇する堅調な値動きが下支えとなるも、FOMC後の米長期債利回りの低下が重しとなり101.996円を頭に101円台後半での小動きとなりました。午後に入り、日経平均株価は前場から上げ幅を拡大したものの株高・円安パターンにはならず101.90円近辺でもみ合い、黒田日銀総裁や森本日銀審議委員の発言が伝わりましたが手がかりになりそうな内容は見当たらず、ドル円は101.75円近辺まで弱含みました。欧州市場ではドル全面安の流れから、米長期金利が2.57%付近まで低下したことを受け101.74円近辺まで下げ幅を広げました。NY市場オープン後、ドル円は101.90円近辺まで戻りを試す展開から、東京タイム終盤から欧州朝方にかけての下げ幅を取り戻しました。その後、米新規失業保険申請件数が発表されましたが、ほぼ市場予想通りの結果から反応は薄く、101.85円近辺の狭いレンジで推移、フィラデルフィア連銀製造業指数は市場予想よりも強い結果となったものの101.77円近辺までじり安となり、方向感に欠ける展開となりました。その後は米長期金利の上昇、オバマ大統領が声明でイラクに最大300名の軍事アドバイザーを派遣すると発表したことが好感され買戻しが優勢となり、前日比では0.005円安い101.930円で取引を終えました。
≪2014年6月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
英ポンド・円 :「ベア」 売り81% 買い19%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ベア」 売り52% 買い48%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り49% 買い51%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 5月
15:36 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
17:00 EUR 経常収支 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比] 5月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 5月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 4月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 4月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 6月
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、米国の経済指標の発表予定もなく、手掛かり不足から狭いレンジ幅での推移が続くことが予想されます。FOMC後のドル安の余韻が残っていれば、上値が抑えられることが考えられますが、日経平均株価、NYダウの堅調な推移が下支えとなり、下値は底堅いのではないでしょうか。また、オバマ大統領がイラクに対して最大300名の軍事アドバイザーを派遣することを表明した際、米金利の上昇から一時的なドル高地合いとなったため、突発的なニュース、要人発言等によるレンジブレイクアウトも想定しながら取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.70-102.20
ユーロ・円 138.50-139.10
ポンド・円 173.10-174.00