ドル円は102円台を維持して取引を終了!!
先週金曜日のドル円は、101.712円で取引を開始した後、東京市場午前においては一時101.65円近辺まで下落する場面も見られましたが、日経平均株価が下げ幅を縮めるとドルが買い戻される展開となりました。午後に入り「安倍首相は本日午後に法人実効税率の引き下げについて方針を発表する」との報道を受け、日経平均株価が140円超高まで買い戻されるとドル買いが加速し102円台まで上昇しました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物や時間外のダウ先物が軟調に推移したことを受けてドルは売られ、一時101.81円近辺まで上げ幅を縮小する場面もみられましたが、時間外の米10年債利回りが上昇したことを受け、日米金利差拡大を見越したドル買いが入り102.13円付近まで上昇しました。米労働省が発表した5月の卸売物価指数(PPI)は全体が前月比0.2%低下と、市場予想の0.1%上昇を下回るも、相場の反応はあまり見られませんでした。その後発表された 6月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)が市場予想よりも弱い結果となったことに加え、米長期金利の上昇が一服したことを受けると、次第に上値の重い展開となりました。取引終盤でも上値は重く102円を挟んだ狭いレンジでの値動きとなり、前日比では0.33円高い102.040と102円台を何とか維持して取引を終えました。
≪2014年6月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
英ポンド・円 :「ベア」 売り73% 買い27%
豪ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
NZドル・円 :「ベア」 売り53% 買い47%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り39% 買い61%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 5月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 4月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 6月
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 4月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 5月
22:15 USD 設備稼働率 5月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 6月
- 今日のトレードポイント -
今週の米経済指標は、6月ニューヨーク連銀製造業景況指数や5月鉱工業生産、米連邦公開市場委員会(FOMC)、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見、新規失業保険申請件数(前週分)など重要な発表が多数あります。市場予想では、強弱まちまちの結果が予想され、FOMC後のイエレン議長の発言では利上げを急がないスタンスを取ることが予想されております。以上のことから、今週のドル円は102円台では上値の重い展開が予想されますが、101円台前半から半ばでは押し目買いのスタンスで臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.00-102.00
ユーロ・円 137.00-139.00
ポンド・円 170.00-174.50