ドル円は軟調な値動きとなるも102円台中盤で取引を終了!!
昨日のドル円は、東京市場午前においては米長期金利が2.6%割れへ低下したことで、昨日の円安の流れが巻き戻され、102.61円近辺まで下落しました。小幅高で寄り付いた日経平均株価が徐々に上昇幅を縮め、昨日終値付近へ押し戻されたことも円買いを後押しし、102.55円近辺まで更に下押しました。午後は、日経平均株価がマイナス圏に沈む重い動きとなったこともあり、午前の円買いの流れが継続し102.48円近辺まで下落しましたが、NY市場での注目イベントを控え値動きは限定的でした。日経平均株価が引けにかけてプラス圏を回復し、小幅ながらも続伸で大引けしたことを受け、102.55円近辺まで値を戻しました。欧州市場オープン後は、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果公表やドラギECB総裁の会見を控えた様子見ムードから、102.50円近辺を中心としたレンジ相場となりました。NY市場に入り、欧州中央銀行(ECB)から発表された主要政策金利は10bp引き下げと、市場予想ほどの引き下げとはなりませんでしたが、発表を受けてユーロは全面安、ドル円は102.73円近辺まで上昇した後もみ合いとなりました。米10年債利回りが2.64%台まで上昇したこともドル円のサポート材料となっていましたが、その後米金利の上昇を背景としたドル高の流れが反転、米長期金利は2.57%付近まで低下しドル売りが強まったことで102.40円近辺まで下落、引けにかけては戻りもなく横ばい推移し、前日比では0.325円安い102.411円で取引を終えました。
≪2014年6月5日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ブル」 売り49% 買い51%
英ポンド・円 :「ベア」 売り61% 買い39%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「スクエア」売り50% 買い50%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 4月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 4月
15:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 4月
15:00 DEM 貿易収支 4月
15:00 DEM 経常収支 4月
15:45 FRF 財政収支 4月
15:45 FRF 貿易収支 4月
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月
16:15 CHF 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 1-3月期
17:30 GBP 貿易収支 4月
21:30 CAD 四半期労働生産性指数[前期比] 1-3月期
21:30 CAD 失業率 5月
21:30 CAD 新規雇用者数 5月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 5月
21:30 USD 失業率 5月
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
本日は、米5月雇用統計の発表が予定されています。東京市場、欧州市場では重要イベントの予定がないため、NY市場に入るまでは雇用統計を控えた様子見ムードから、動意に欠ける展開となることが予想されます。5月非農業部門雇用者数の市場予測は、前回よりも低い21.5万人となっていますが、予測以上の好結果となれば前回の雇用統計発表直後に高値掴みした、103円台を試す展開があるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.00-103.50 ユーロ・円 138.50-140.50 ポンド・円 171.50-173.00