FXレポート

底堅いドル円!下値を切り上げ102円台中盤で取引を終了!!

 昨日のドル円は、東京市場が昭和の日で休場だったため、アジア・オセアニア市場では参加者が少ないことに加え相場を動かす材料も乏しく、102.50円付近の狭いレンジ内でもみ合いが続く展開となりました。欧州市場に入ると、ドル円は月末ながらリスク選好パターンのなか素直に円安方向へと振れ、102.50円近辺から102.65円近辺までレンジ上限を拡げました。米長期債利回りが小幅ながら上昇する中、その後も堅調な値動きは続き102.70円近辺まで上値を伸ばしました。NY市場では、明日の米1-3月GDPや米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表、週末金曜日の米雇用統計を前にリスク選好パターンに調整が入り、円買い優勢となったことで102.65円近辺まで下落しました。発表されたケース・シラー米住宅価格指数(2月)や、消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード 4月)が総じて市場予想を下回ったことも円買いを強める材料となり、102.50円付近まで下落の流れは継続しました。引けにかけては、NYダウの上昇を受けドル円も102.63円付近まで持ち直し気味に上昇し、前日比では0.144円高い102.624円で取引を終えました。

≪2014年4月29日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」売り30% 買い70%
ユーロ・円  :「ベア」売り52% 買い48%
英ポンド・円 :「ベア」売り56%  買い44%
豪ドル・円  :「ブル」売り24%  買い76%
NZドル・円  :「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・ドル :「ブル」売り49% 買い51%

【今日の主な経済指標】
10:00 NZD NBNZ企業信頼感 4月
10:30 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 3月
11:00 SGD 四半期失業率(速報値) 1-3月期
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 3月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 3月
15:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 3月
15:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 3月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
15:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 3月
15:45 FRF 消費支出[前月比] 3月
16:00 CHF KOF景気先行指数 4月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 4月
16:55 DEM 失業率 4月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 4月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 ZAR 貿易収支 3月
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 4月
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 2月
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 3月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 3月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 1-3月期
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 4月
27:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:00 USD FOMC、長期国債購入額(月額)
27:00 USD FOMC、MBS購入額(月額)

   
                  - 今日のトレードポイント -

本日注目のイベントとして、本邦の黒田日銀総裁による定例記者会見、NY市場では4月米国ADP雇用統計(前月比)、四半期実質国内総生産(GDP、速報値)、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表が予定されています。市場の予測として、ADP雇用統計についてはプラス幅を拡大、GDPについては1月と2月が悪天候というマイナス要因はあるものの、前期比年率+2%未満で着地するという見方が大きいことから、リスク選好によるドル買い地合いとなることが予想されるため、指標発表前後では上昇トレンドへの転換に備えたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   102.00-103.50  ユーロ・円 141.50-143.50  ポンド・円 172.00-174.50

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