ドル円は、101円台半ばでは上値の重い展開が継続!!
昨日のドル円は、101.320円で取引を開始した後、日銀金融政策決定会合で金融政策が現状維持となったことが伝わると101.39円付近まで上昇しましたが、午後に入り日経平均株価が下げ幅を拡大すると101.13円前後まで下落しました。欧州市場では、黒田日銀総裁の定例記者会見を受け、追加緩和に踏み切る可能性が後退したとの見方が強まりドル売りが進むなか、バリアオプションが観測されていた101円を下抜けるとストップロスを巻き込み100.81円前後まで下押しました。NY市場では、NYダウやナイトセッションの日経平均先物の上昇、欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利政策をめぐる警戒心からユーロ安ドル高の流れを受け101円台半ばまで上昇しました。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「金融政策正常化の手段について議論した」などと伝わると米長期金利が上昇幅を拡大し、これにつられ101.61円近辺まで上昇しましたが、「正常化に関して決定された事項はない」とされたことで、議事録公表前の水準である101.40円付近まで上げ幅を縮小しました。取引終盤には売り買いが交錯し、前日比では0.074円高い101.385円で取引を終えました。
≪2014年5月21日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ブル」売り38% 買い62%
英ポンド・円 :「ベア」売り51% 買い49%
豪ドル・円 :「ブル」売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ブル」売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 1-3月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 4月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は依然101円台半ばを挟んだ上値の重い展開が継続しています。昨日は101円を割り込む場面も見られましたが、101円前後ではドルは買われているため101円前後ではドル買いのスタンスで良いのではないでしょうか。本日はNY市場において中古住宅販売と景気先行指標総合指数が発表されます。中古住宅販売は3か月連続で減少中ですが、先行指標である中古住宅販売保留指数が上向いていることから今回は増加することが予想されています。 景気先行指数は3か月連続で上昇中ですが、今回は前回の0.8%から0.4%になることが予想されています。以上のことからNY市場における指標発表前後では一時的に上下に振れることが予想されますが、ドルを積極的に買います材料が見当たらないことから101円台半ばでは上値の重い展開になることが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.00-102.00 ユーロ・円 137.00-141.50 ポンド・円 168.50-173.50