下げ幅を拡大したドル円は101円台に突入!!
昨日のドル円は、東京市場午前においては日経平均株価の反発を受け一時102.85円近辺まで上昇しましたが、株価が伸び悩んだことや午後に発表を控える中国経済指標への警戒感から、102.63円近辺まで下押すなど上値の重い展開となりました。午後に入り、発表された中国1-2月鉱工業生産、同小売売上高(前年比)、2月固定資産投資(年初来・前年比)がいずれも市場予想を下回る弱い結果となったことから、リスク回避の円買い地合いとなりドル円は102.50円付近まで下値を拡大しました。欧米市場では、米2月小売売上高や新規失業保険申請件数が良好な結果となったことを背景に、102.80円近辺まで上値を伸ばしました。しかし、買い先行で始まった米国株式市場の上値が伸び悩むと上昇の勢いも失われ、米長期金利の低下もリスク回避ムードを強める材料となったことで円買いが加速し、102円台の大台を割れ101.65円近辺まで下落しました。その後は下げ幅を回復することなくほぼ横ばいでの推移となり、前日比では1.026円安い101.732円で取引を終えました。
≪2014年3月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
ユーロ・円 :「ベア」売り55% 買い45%
英ポンド・円 :「ブル」売り27% 買い73%
豪ドル・円 :「ブル」売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ベア」売り68% 買い32%
ユーロ・ドル :「ベア」売り79% 買い21%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 1月
18:30 GBP 貿易収支 1月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 2月
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 3月
- 今日のトレードポイント -
中国をめぐる不透明感や、ウクライナ情勢への不安は簡単に解消できるものではなく、しばらくはリスク回避ムードの中での小幅な値動きとなることが予想されます。本日は、米国の卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月、ミシガン大学消費者態度指数・速報値 3月が発表されますが、PPIについては前回と変わらないものの市場の予測はプラス、ミシガン大学消費者指数についてもわずかながら上昇の予測となっているため、下げ幅を拡大しているドル円にとって上昇を試す好材料となるかもしれません。慎重な押し目買いスタンスを基本にしながら、突発的な値動きには注意したいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.00-103.00 ユーロ・円 139.50-143.00 ポンド・円 168.00-171.50