3営業日ぶりに反落!
昨日のドル円は、101.010円で取引を開始した後、東京市場午前において日経平均株価の下落を嫌気して100.71円近辺までドル売りが先行しました。その後、下値の底堅さが確認されるとドルは買い戻され日通し高値となる101.07円付近まで反発しました。午後に入り、黒田東彦日銀総裁が「必要と判断すればあらゆる手段を活用」「仮に買入れ額が増減しても、政策的な意味合いを有するものではない」などと発言すると、新味の内容に乏しいものの、日経平均株価が240円近い下げ幅となったことで、ドル円は100.80円付近まで再び値を下げました。欧州市場では、欧州株やナイト・セッションの日経平均先物が下落したことを受けリスク回避のドル売りが先行しました。米10年債利回りが低下したこともドル売りを促し、目先のストップロスを誘発し100.35円近辺まで下押ししました。NY時市場でもさえない展開が続き、NYダウ平均が160ドル超下落すると、ドル円は日通し安値となる100.25円付近まで値を下げました。なお、8月米新築住宅販売件数は市場予想を上回る結果となったほか、ラッカー米リッチモンド連銀総裁が「12月利上げの可能性は高い」と述べたと伝わりましたが反応は限定的となりました。取引終盤以降も安値圏での推移は変わらず、前日比では0.746円安い100.278円で取引を終えました。
≪2016年09月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
英ポンド・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
豪ドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
NZドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「スクエア」 売り50% 買い50%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 8月
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 8月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 8月
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 8月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 7月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 7月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 9月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 9月
- 今日のトレードポイント -
先週注目されていた日米金融政策は、米国が利上げを回避し、日本は金融政策の中身を変更することに留めたことで、結果としては両国とも据え置きとなりました。本日のドル円は、民主党のヒラリー・クリントン氏、共和党のドナルド・トランプ氏の両大統領候補者によるテレビ討論会の内容を見極めて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 99.00-101.20
ユーロ・円 112.00-113.50
ポンド・円 127.00-133.00