ドル円は101円台を超えるも方向感は出ず!
先週金曜日のドル円は100.297円で取引を開始した後、東京市場では、祝日休み明けの週末実質5・10日(ゴトー日)とあって仲値決済に向けた円売り・ドル買いが先行し一時101.20円近辺まで上昇しました。しかし、11時を過ぎると、日経平均株価の下落につれドル売りが進み、ドル円は再び101円台を割り込みました。また、菅官房長官が「足もとの為替市場は極めて神経質な動き」「このような動きが継続すれば必要な対応をとる」との見解を示すなど、前日の浅川財務官とともに円高牽制発言が相次いでいることもドル売り要因となり、一時100.77円近辺まで下落しました。欧州市場では、ドル円は一時101.10円近辺まで切り返す場面が見られたものの戻りは限定的となり、欧州株や時間外のダウ先物がさえない展開となったことで、ドル円は19時に日通し安値となる100.67円近辺まで下押ししました。NY市場では、ローゼングレン米ボストン連銀総裁が「利上げ見送りは著しい不均衡生じさせるリスク」などの発言や、米10年債利回りが上昇に転じたこともありドル円は一転してドル買いが優勢、一時101.11円近辺まで上昇しました。その後は101.00円を挟んだもみ合いの状態となり、前日比では、0.253円高い、101.027円で取引を終えました。
≪2016年09月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
豪ドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 貿易収支 8月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 7月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 7月
14:35 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
17:00 DEM IFO企業景況感指数 9月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 8月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 8月
23:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
先週金曜日は、ドル円は取引材料に乏しく、101.00円を挟んでのもみ合いとなり、方向感を欠く相場が続きました。本日は、黒田日銀総裁による発言が予定されているため先週発表された日銀の新たに導入した新しい金融緩和の枠組みについてのさらなる言及があるのか注目です。また、今週28日にはイエレンFRB議長の発言も予定されているので米国年内利上げの可能性ついても注目したいです。今週のトレードは要人発言により日米金融政策の方向性がつかめるかどうかが重要となると想定されますので、ニュースなどに注意しつつ、発言による突発的な値動きに対応できるようポジション調整を徹底して、慎重に取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 100.10-102.00
ユーロ・円 112.20-114.50
ポンド・円 130.10-133.50