FXレポート

ドル円は方向感を欠いた狭いレンジ相場で101円台を維持!

 昨日のドル円は、日経平均株価が一時160円超上昇したことなどをながめユーロ買いが優勢となり、ユーロ円の堅調な動きにつられ、101.50円近辺まで上昇しました。午後の日経平均株価は、伸び悩む場面があったものの総じて底堅く推移しました。欧州市場では、欧州株価が上昇していることや、時間外の米10年債利回りが上昇したことを受けて、日米金利差拡大を見越した買いも入り101.59近辺まで上昇しました。ただその後、時間外の米10年債利回りが急速に上昇幅を縮めたことで売りが優勢となり、101.40円近辺まで下押ししました。NY市場では、6月米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、米長期金利が低下に転じたことで一時101.33円近辺まで下落しました。その後は、米長期金利が再び上昇に転じると売りは一服したほか、7月米リッチモンド連銀製造業景気指数や6月米中古住宅販売件数がいずれも予想を上回る強い結果となったことで、米金利上昇とともに101.60円近辺まで反発しました。引けにかけては米10年債利回りが再び低下に転じたことが嫌気され値を戻し、前日比では0.073円高い101.447円で取引を終えました。

≪2014年7月22日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・円  :「ブル」 売り31% 買い69%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」 売り24%  買い76%
NZドル・円  :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り38% 買い62%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 4-6月期
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前年同期比] 4-6月期
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:45 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 5月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 5月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 7月


- 今日のトレードポイント -

ドル円は、先週イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で「労働市場が予想以上に早期に改善すれば、早期の利上げも可能」とも述べたことから一時ドル高の動きが活発となりました。ただ、マレーシア航空機の撃墜事件を機にウクライナ情勢をにらんでリスク回避的な動きも根強く積極的にドルを買いづらくなっています。ユーロおよびドルを敬遠した動きが強まれば安全通貨の円に逃避する動きが加速し、ドル円、クロス円とも円の独歩高となる可能性もあります。またNYダウが高値圏を維持していることから株価の動きも注視して、取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    100.00-101.60
ユーロ・円 135.00-139.00
ポンド・円 171.00-176.50

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