FXレポート

FOMCは予定通りの内容で方向感出ず!ドル円は101円台後半へ!

昨日のドル円は、東京市場午前においては注目イベントのFOMCを控えた様子見ムードが強く、積極的な取引が手控えられる展開となりました。日経平均株価は小幅続伸し15,000円台での値動きが続いているものの、ドル円は102円台前半での小幅な値動きとなりました。発表された本邦5月貿易収支は市場予想を下回る-9,090億円でしたが、貿易統計による市場の反応は見られず、102.15円近辺でのレンジ相場が続きました。午後に入り、日経平均株価が上げ幅を拡大し一時150円超となると、昨日の強い米消費者物価指数を受けたドル買い地合いに円売りが続き、102.30円近辺まで上値を伸ばしました。欧州市場では、この後にFOMC、イエレン議長による会見を控えた様子見ムードから102.25円近辺でもみ合いとなり横ばいに推移しました。NY市場オープン後、FOMC前の調整気味の売りが先行する地合いから102.18円近辺まで下落した後、米長期金利が2.628%付近へ低下する動きに連れて、102.05円近辺まで水準を切り下げました。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予定通り月額の資産購入額が計100億ドル縮小され、声明では「極めて緩和的な政策が引き続き適切との認識」、「量的緩和終了後も相当な期間にわたって低金利政策を持続する可能性が高い」といった、これまでのスタンスが継続されました。発表後、ドル円は102円を挟み上下に約40銭の振れ幅となり、102.328円まで上値を伸ばした後101.929円まで下落しました。その後発表前の水準まで値を戻したものの、引けにかけては下押し、前日比では0.210円安い101.935円で取引を終えました。

≪2014年6月18日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円  :「ブル」 売り39% 買い61%
英ポンド・円 :「ベア」 売り58%  買い42%
豪ドル・円  :「ブル」 売り24%  買い76%
NZドル・円  :「ベア」 売り54% 買い46%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り49% 買い51%

【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 4月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 4月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 4月
16:30 CHF スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 5月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 6月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 5月

   
- 今日のトレードポイント -

本日は、NY市場において新規失業保険申請件数(前週分)、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(6月)、景気先行指標総合指数(5月)の発表が予定されています。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、前回5月分で3ヶ月ぶりに低下したものの、2ケタのプラスは維持しているため小幅な上昇は見込めますが、直近の値動きを見る限り指標結果によってドル円が急上昇する可能性は低いのではないでしょうか。一方で、NYダウが17,000ドルを突破する動きがあればリスク選好型の円売りが進む展開も考えられるため、株価の動向を見ながら取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    101.50-103.00
ユーロ・円 138.00-139.50
ポンド・円 172.50-174.00

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