ドル円はストップロスを巻き込んだ売りから一時101.78円近辺まで下落!戻りは鈍い!
昨日のドル円は、102.588円で取引を開始した後、東京市場においては日経平均株価の続落などを受けて一時弱含む場面も見られましたが、実需筋の買いなどに支えられて下値も堅く終盤まで102.50円台を軸とした狭いレンジでの推移となりました。ウクライナ情勢への警戒感が消えない中、積極的にリスクを取る動きにはなり難く、また7日以降にECB理事会や日銀の金融政策決定会合が予定されているため、様子見ムードが強い展開となりました。欧米市場では、欧米株安を嫌気したドル売りに押されたほか、米10年債利回りの低下による日米金利差縮小を見越したドル売りから21時30分過ぎには一時102.24円近辺まで下落しました。その後、米株安や米長期金利の低下が一服したことで安値圏でのもみ合いとなりましたが、1時10分過ぎから再びドル売りが強まる展開となりました。新規のドル売り材料はなかったものの、目先のストップロスを誘発したことで下げ足を速め、一時101.78円前後まで急ピッチで値を下げました。なお、米商務省が発表した6月米貿易収支は415億ドルの赤字と市場予想の448億ドル前後の赤字よりも強い内容となりましたが、相場への反応は限られました。ドル売りが一巡した後は、102.19円近辺まで買い戻される場面もありましたが、上値の重さを嫌気したドル売りも観測されるなど戻りは限られ、前日比では0.507円安い102.070円で取引を終えました。
≪2014年8月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
英ポンド・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
豪ドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り48% 買い52%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 外貨準備高 7月
10:30 AUD 新規雇用者数 7月
10:30 AUD 失業率 7月
15:45 FRF 貿易収支 6月
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
20:45 EUR 重欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 CAD Ivey購買 部協会指数 7月
28:00 USD 消費者信用残高[前月比] 6月
- 今日のトレードポイント -
6日にドルが急落したことでポジション調整も進んだことが考えられ、ドル円はこれ以上の下押し圧力は限定的になることが予想されます。その一方で、ロシアの動向を巡るウクライナ情勢への先行き不安からリスク回避の円買いが続くと考えるのが妥当なため、戻りも限定的になることが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.70-102.60
ユーロ・円 135.50-138.00
ポンド・円 171.00-174.00