ドル円は100円割れを前に一進一退!
昨日のドル円は、101.261円で取引を開始した後、東京市場においては、日経平均株価が270円超安となり、本邦がお盆休みで流動性が低くなる中、ストップロスを巻き込んで100.15円近辺まで下落しました。欧州市場に入っても、円買い・ドル売りの流れは続き、ナイト・セッションの日経平均先物の下落とともに99.85円近辺まで下げ幅を広げました。NY市場に入ると、7月米消費者物価指数の発表があり、予想よりも弱い結果となったことから、一時日通し安値となる99.54円近辺まで下落しました。一巡後には、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁が「利上げの時期にじわじわと近づいている」「9月の利上げはあり得る」「状況を考慮すると米10年債利回りはかなり低い」などと発言したことで切り返し、予想を上回った7月米鉱工業生産の発表も追い風となり100.53円近辺まで値を戻しました。しかしNYダウがマイナス圏で推移するなどが上値の重しとなり前日比では0.944円安い100.304円で取引を終えました。
≪2016年08月16日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」 売り52% 買い48%
英ポンド・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
豪ドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
NZドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り77% 買い23%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期卸売物価指数(PPI)[前期比] 4-6月期
07:45 NZD 四半期失業率 4-6月期
17:30 GBP 失業率(ILO方式) 6月
17:30 GBP 失業率 7月
17:30 GBP 失業保険申請件数 7月
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 6月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、7月米消費者物価指数が予想を下回ったことから、一時100円割れ試す展開となり、英国民投票の日以来の安値をつけました。100円付近では、まだ下値を拾う動きが強く底堅いですが、今後も弱い米経済指標が続くと米利上げ観測が後退し、下値を模索する動きとなりそうです。本日のNY市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表があるので、利上げに関してどのようなスタンスになるのかをしっかり見極めて、同時間帯の値動きには注意しつつ取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 99.50-101.50
ユーロ・円 112.00-114.50
ポンド・円 128.00-132.00