FXレポート

中銀ウィーク最終日、植田総裁会見が円相場の焦点に

-前営業日サマリー-
ドル円は157.79円でオープン。東京市場では、日経平均株価の上昇を受け、158円まで上値を伸ばしました。ただ、本日の日銀金融政策決定会合を控え、上値を追う動きは限定的。ロンドン市場では、米第3四半期GDP速報値とPCEデフレーターが発表されGDPは予想上振れ、PCEデフレーターは予想通りとなる中、為替市場はややドル高で反応。一方、ECBは市場予想通り、政策金利を据え置き。ラガルド総裁は会見でインフレ見通しの上振れリスクや高インフレの長期化に言及し、追加引き締め余地が意識され、会見後のユーロ相場は底堅く推移しました。NY市場では、インテル、アマゾンの決算が市場予想に届かず、為替市場はリスクオフの円買い・フラン買いで反応。ドル円は157.66円で取引を終えました。

-中銀ウィーク最終日、植田総裁会見が円相場の焦点に-
 本日は東京都区部消費者物価指数、BOJ政策金利、日植田日銀総裁発言、欧第3四半期GDPの発表が予定されています。
 昨日のECB会合では、市場予想通り、全会一致で政策金利の据え置きが決定されました。ただ、ラガルド総裁は会見で利上げについて議論したことを明らかにし、長期化するエネルギー価格の高騰によるインフレ上振れリスクに言及。政策発表直後はユーロ売りが強まったものの、会見後は追加利上げ観測を背景にユーロ相場が反発しました。
 一方、米第3四半期GDP速報値における、個人消費は前期比年率3.8%と市場予想を上回り、9月コアPCEデフレーターは前年比3.1%と予想通りの結果。また、新規失業保険申請件数は予想を下回り、米国経済の底堅さと、インフレ圧力の根強さが再確認されました。
 こうした中、本日は日銀金融政策決定会合が控えています。市場は据え置きをほぼ織り込んでおり、市場の注目は欧米と同じく展望レポートや植田総裁の記者会見に集まります。米欧の会見後の反応を踏まえると、今回の植田総裁会見でも、市場の想定を上回るタカ派的な姿勢が示されるかが焦点となります。
 27日に日銀が公表した9月消費者物価のコア指標では、特殊要因を除くコアCPIが前年比3.2%と、2023年10月以来の高い伸びを記録。エネルギー高による物価上昇圧力が続く中、日銀が基調的なインフレについてどのような認識を示すのか注目されます。また、展望レポートにおける物価見通しの修正や、植田総裁の発言が12月の追加利上げ観測を強める内容となるかも重要です。市場の期待を上回るタカ派的な発言があれば円高要因となる一方、利上げに向けた踏み込みが不十分であれば、再び円売りが強まる可能性も考えられます。中銀ウィーク最終日である本日は日銀金融政策決定会合と植田総裁の会見に注目しつつトレードに挑みたいです。

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