FXレポート

中東情勢緊迫で原油高再燃、ドル円は上値模索か

-前営業日サマリー-
 ドル円は158.31円でオープン。東京市場では、円売り優勢の展開となり、午後にかけて上値を拡大。直近続いていた158円を挟んだレンジ相場からの上放れを試す動きとなりました。ロンドン市場では、中東やウクライナ情勢の緊迫化を背景に有事のドル買いが進行。原油価格の上昇もドル円の上値を後押ししました。NY市場では、米国市場が休場だったことから積極的な売買は手控えられたものの、底堅い推移を維持。最終的に158.63円で取引を終えています。

-中東情勢緊迫で原油高再燃、ドル円は上値模索か-
 本日のイベントは、豪RBA議事録公表、米ウォラーFRB理事発言が予定されています。
 中東情勢を巡っては、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアへの攻勢を強めています。首都リヤドの国際空港への連続攻撃では多数の死者が発生し、空港機能が停止。米国やサウジアラビアはミサイルの飛行経路などからイランが関与しているとみており、今回の被害はフーシ派による攻撃として過去最大規模となった可能性があります。さらに、フーシ派はエネルギー施設を中心に攻撃対象を拡大する姿勢を示しており、原油価格には再び上昇圧力がかかっています。
 一方、トランプ氏は中間選挙が終わるまでイランへの攻撃を行わない方針を明言しています。ただ、裏を返せば選挙後に軍事的な緊張が一段と高まる可能性も否定できず、中東情勢の長期化が意識される展開となりそうです。特に、エネルギー施設への攻撃が拡大すれば、原油価格のさらなる上昇を通じてインフレ懸念が再燃し、各国の金融政策見通しにも影響を及ぼしかねません。
 為替市場では、地政学リスクの高まりを背景とした有事のドル買いに加え、原油高による日本の貿易収支悪化懸念も円の重しとなる可能性があります。足元のドル円は158円台で底堅さを維持していますが、直近のレンジを明確に上抜けられるかが目先の焦点となります。ただし、リスク回避が一段と強まれば円買いが優勢となる場面も想定されるため、一方向への値動きを決めつけるのは避けたいところです。引き続き中東関連のヘッドラインと原油価格の動向を注視しながら、ドル円の上値を試す動きが持続するか見極めたいです。

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