FXレポート

ドル円は一旦底入れ感

東京市場
 東京市場ではクロス円が軟調。午前中の東京市場では各通貨小動きとなったものの、午後から徐々に下値を切り下げる格好となりユーロ円は121円80銭を割り込む水準、南アランド円は一時7.33円付近まで下落し、1月3日以来の安値となりました。イタリアの財政赤字を巡る問題や南アフリカのラマポーザ政権閣僚人事を巡る問題が引き続き材料視されました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではユーロはじり安の展開。欧州全参入後もユーロの上値の重さが意識されたほか、アイルランド首相がブレグジット期限の延長を示唆すると対ポンドでユーロが売られたことも相まって、ユーロ円は一時121.73円まで下落しました。一方のドル円は方向感のない動きとなり、アジア時間の高値・安値を更新することなく、ドル円は109.20円~109.40円での推移となりました。

NY市場
 NY市場ではドル円が下値模索後に反発。NY勢参入後、米10年債金利が低下したことやダウ平均株価が軟調に推移したことから、ドル円は109.19円まで下落しました。しかしその後、モラー特別検察官が記者会見で辞任を表明し、トランプ大統領のロシアゲート疑惑終了を市場が好感したことから、ドル円は徐々に上値を伸ばす展開となり、一時109.69円まで上昇しました。また南アフリカでは第2次ラマポーザ政権の閣僚人事が発表され、閣僚数の減少と財務相の再任が安心材料となり、南アランド円は日通し高値を更新して7.49円まで上昇しました。

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 4月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 四半期民間設備投資[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 4月
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前年同月比] 4月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 4月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 4月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 4月
21:00 BRL 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
21:00 BRL 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
21:30 CAD 四半期経常収支 1-3月期
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 1-3月期
21:30 USD 四半期GDP個人消費・改定値[前期比] 1-3月期
21:30 USD 四半期コアPCE・改定値[前期比] 1-3月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 失業保険継続受給者数 前週分
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 4月
23:00 USD 住宅販売保留指数[前年同月比] 4月
          NOK 休場
          SEK 休場
          CHF 休場

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-今日のトレードポイント-
 本日は米第1四半期GDP(改定値)・米個人消費(改定値)やクラリダFRB副議長の発言に注目が集まります。昨日のドル円は下値を試す動きがあったものの、トランプ大統領のロシアゲート疑惑終了が市場参加者に好感され、その後に大きく反発しました。日足では一旦の底入れ感が出ており、この流れが続くのか注目していきたいです。一方のユーロは対ドルで上値の重い展開が続いており、イタリアの財政赤字を巡る問題をきっかけとした対立圧力が弱まるかが目先の材料となります。米中貿易摩擦問題については、中国側がレアメタル輸出制限を匂わせているものの、実行に移すかは不透明であることから、引き続きアジア時間や欧州時間のヘッドラインには警戒したいです。

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